菩薩の別名である「覚有情(かく・うじょう)」という言葉を次の劇画で初めて知りました。読んだのは50年ほど前、私の学生時代。
バロン吉本『昭和柔侠伝』(上中下)ゴマブックス(コンビニ本)
本の巻末の説明より以下に引用します。
『昭和柔侠伝』は双葉社『漫画アクション』誌に1971年6月10日号から同年10月21日号まで連載し爆発的な大ヒットを遂げた作品です。(引用終わり)
とりあえず、「覚有情」の文字が出てくるシーンを上記のコンビニ本より紹介します。
上巻(純情なり編)のP.37〜45
主人公・柳勘太郎が刺青を彫ってもらうシーンを中心に、彫り師のセリフから。
「この刺青は(中略)覚有情……すなわち菩薩の境涯に己をいたらしめるべく鍛錬することにその意義はあるのだ」
「この刺青に誓って己の魔と戦い世の悪道悪趣輪廻から有情を救済せよ」
『柔俠伝』のコンビニ版がないので、リイド社の平成31年発行の上下巻を示します。