2012年5月30日水曜日

Nikon 1 J1の白飛び写真が甦った!!――ViewNX2を使ってRAW画像を編集


Nikon 1 J1を買うと付属のCDが2枚、箱に入っています。
1枚目は「Nikon 1 J1 活用ガイド Reference Manual」のPDFファイル。
2枚目には、今回使用した「ViewNX2」と、「Short Movie Creator」の2つのソフトが入っています。(あらかじめ、ViewNX2をパソコンにインストールしておく)

ちなみに、RAW画像については「JPEG画像とRAW画像について」(デジカメのツボ.JP)を参照して下さい。(Nikon 1の場合、RAW画像のファイルの拡張子は「.NEF」。)

それでは、ViewNX2を使って、RAW画像の露出補正をしてみます。
(SDカードの写真ファイルをパソコンのハードディスクにコピーしておく)

今回撮影した「白飛び写真」は、晴天で直射日光が強すぎたため出来ました。
それを見た目に近い色合いに直すには、露出補正をマイナスにするのが一番簡単な操作です。(簡単に言うと、明るすぎる写真を暗くする)

SDメモリカードに保存された失敗写真のJPEG画像はパソコンに取り込んだ後で、Photoshop Elementsなどの画像処理ソフトで色調補正などで編集して直す訳ですが、これが大変難しい作業です。素人には中々頃合いが判りません。それに変更後に保存した写真は画像が劣化します。

それに比べて、RAW現像ソフト(今回使ったViewNX2は、それの簡易版)だと、露出補正がとっても簡単!!! もちろん、それ以外にも、次のような画像調整が出来ます。

例:ホワイトバランス、輪郭強調、コントラスト、明るさ、傾き補正、自動赤目補正など

前置きが長くなりました。それでは以下に「露出補正」をする前とした後の写真を掲載します。

例1 マイナス1だけ露出補正する

例2 マイナス1.5露出補正

例3 マイナス2露出補正

例の1番目は、最初真っ白だった空の色が、少し青い箇所も見えるようになりました。人物や背景も見た目に近づきました。特に肌の色が良くなりました。

3番目のように、黄色い花の場合は、少しマイナス側を増やしてやると、鮮やかさが増して良くなったように思います。葉の緑も濃くなって美しい。

今回はRAW現像ソフトの威力の一端を垣間見たのですが、失敗写真を直すのに無くてはならないソフトを作っていただいたニコンのViewNX2の開発者に対し深く感謝致します。

※付記

掲載した露出補正後の写真は、次のような作業をして作りました。

1.Nikon 1 J1の撮影メニューの「画質モード」を「RAW+FINE」に設定する。
そうすると撮影時に、RAW画像とJPEG画像の2つのファイル形式でSDカードに保存される

2.ViewNX2でRAW画像(拡張子 .NEF)を表示し(読み込み)、「エディット」ボタンをクリックする。次に右側の「画像調整」の中の「露出補正」のスライダーの位置を変える(範囲は -2.0~+2.0)。

3.ファイルメニューの「ファイル変換」をクリックして、RAWからJPEGファイルに変換する。その際に、変換後のファイル名を少し変えておく(元のファイルも残すため)。

2012年5月28日月曜日

Nikon 1 J1 の欠点について

文教堂書店で「家電批評」特別編集のムックを読みました。
ミラーレスカメラの選び方がわかる本晋遊舎 (2012/3/14) 税込み880円


Nikon 1 のJ1とV1の採点が気になって。なんと25台中最下位に近いところ
J1は値段の下がり方がダントツの1位。Wズームレンズキットが3万円台前半。


画質・総合の1位に輝いたのは同位で、ソニーのNEX-7とパナソニックDMC-GX1。
値段が高いのが優れているのは当然と言えば当然の話。


話を戻して、J1もV1もエントリーレベル、つまりデジタル一眼入門者用。
はっきり言って設定に凝らない初心者向けという捉え方でした。
だから、いわゆるお任せオート撮影なら誰でも十分美しい写真が撮れる。


私もそう思って買ったところ、先週、カンカン照りの直射日光が熱い日に五稜郭公園で撮ったら、白飛びして、ひどい失敗写真の山でした。これはカメラの露出補正をマイナスにする操作を怠った(無知のため)のが一番の原因。こうなると直しようがないです。
露出時間:1/400(秒),F値:3.50, ISO感度:100,露出補正量(EV):0 下の2枚も同じ)


同時に、カメラの後ろの液晶画面に日光が当たると、反射して正面が全く見えなくなる。
これではピントの合わせようがないので、必然的に、カメラを被写体に向けて勘で撮るしかない。晴天ではファインダーが欲しくなる。
空が真っ白になってしまった。逆光気味でもある。父が写真は曇りの日の方がきれいに撮れると言ったとおり。3人娘のうち、真ん中のポッチャリした娘(こ)が好み。


実は前々日に1 Nikkor 10mmの単焦点レンズ(いわゆるパンケーキレンズ)を買ってJ1に付け、この日(5月24日)は試し撮りを兼ねて公園に行った次第。もう一つ、J1のバッテリーは1時間程度しか保たない。充電には2時間掛かる。予備の電池をアマゾンに注文していたが、間に合わず。おまけに前日充電するのを忘れて、10分ほどで電池切れ、70枚で撮影終了。


これは鴨が飛び立つ瞬間を30-100mm望遠レンズで捉えたところ。
J1のオートフォーカスは動きに追随していることが判った。但し、正面ではなく、画面の端。

公園の外周のツツジが目にしみる美しさだった。(これは単焦点レンズで寄って)
露出時間:1/400(秒),F値:3.50, ISO感度:100,露出補正量(EV):0)


なお、以上の写真は全部、マニュアルで露出モードはプログラムオート、ホワイトバランスを曇天に、Picture Control をビビッド(あざやかな)にして撮った。基本的に画像処理ソフトも使わず、トリミングも無しの「撮って出し」です。


余談だが、撮影に夢中になって、5万円の老眼鏡を落としてしまった。残念。自転車で帰り道、ジャンパーのポケットに入れていたのが敗因。今は100円ショップの眼鏡を掛けて、このブログを書いている。

2012年5月22日火曜日

何も考えずにスナップ写真をNikon 1 J1で

5月20日 午前10時過ぎ Nikon 1 J1で撮影
場所は函館市元町 基坂(もといざか)から函館山を望む

同日、実家にて、野良猫にえさを与える。初めて見る猫だ。

前記の本。カメラの設定はNikon D7000が中心。

生まれて初めてモノクロ写真を撮影した。と言っても、メニューから選んだだけ。

一番下のは完全に全体がピンぼけ。いや、手ぶれでこうなったみたい。
でも、これはこれで様になっているような気がする。

デジタルカメラの撮影時の画質について

2010年購入のコンパクトデジカメ(コンデジと略す)Sony DSC-HX5Vは
元々1020万画素(10M)のカメラなのに、保存の際の容量を節約するため、
ずっと半分の500万画素(5M)で撮影・保存していました。

10Mの画像サイズはA3ノビまでの印刷に適したサイズ、
5MはL判~A4までの印刷に適したサイズ、とカメラの設定には
書かれています。つまり本来の性能を発揮することなく、使っていた訳です。


そうした理由は、SDメモリカードやノートPC(2008年購入)の保存容量が
小さくて、最高画質で保存すると、それらがすぐに一杯になる。
それを節約するのが最大の目的であった。なんとも貧乏くさい話です。

ところが、去年(2011年)にHD容量2TBのデスクトップPCを購入し、
今年5月には待望の一眼レフカメラ(Nikon 1 J1)を購入後に、
次の参考書を読んだら、今までの常識を覆(くつがえ)されました。

著・中井精也 監修・Nikon College / インプレスジャパン 税込み1890円
世界一わかりやすいデジタル一眼レフと写真の教科書
【何をどう撮る?活用編】 (2011年3月30日) 120分DVDムービー付き

28~29ページの「中井式の基本設定にしよう」には、こうあります。

まず撮影した写真を記録するときは、最大サイズ、最高画質で記録するのが基本。そしてJPEGだけでも、RAWだけでもなく、両方を記録しておきます。

せっかく32GBのSDメモリカードを買って入れたので、仰せのとおりにします。
5月18日の午後2時頃 Nikon 1 J1 で撮影(以下、同様)。場所は北斗市(旧・上磯町)
天候は曇り。画像を縦横30%に縮小(1161x777ドット=90万画素程度)
使用レンズ:1 NIKKOR VR 10-30mm  f/3.5-5.6 (標準ズームレンズ)

保存ファイルの情報(プロパティ)は次のとおり。

種類,IrfanView JPG File (JPG)
サイズ,"3.30 MB (3,465,497 バイト)"
更新日時,2012/05/18 14:15
画像情報,3872 x 2592 ドット  24 ビット (約1000万画素)
メーカー,NIKON CORPORATION
機種,NIKON 1 J1
横解像度,300.0
縦解像度,300.0
解像度単位,dpi
作成ソフト,Ver.1.11
日時,2012/05/18 14:15:38
露出時間(秒),1/400
F値,4.50
露出プログラム,Unknown Data:0
ISO感度,100
Exifバージョン,0230
撮影日時,2012/05/18 14:15:38
デジタル化日時,2012/05/18 14:15:38
露出補正量(EV),0
最小F値,3.48
測光方式,分割測光
光源,自動
フラッシュ,使用せず
焦点距離(mm),10.0

次の2枚は、どちらも函館市中央図書館の前。5月18日 午後7時少し前。
この時間は、まだ明るかったので、フラッシュは無し。



Nikon 1 J1 を買っての感想など


5月19日の午後4時50分 Sony HX5V で撮影(以下の写真も同様)
家の近所の八重桜が満開。空も快晴で気持ちの良い日でした。
画質:ノーマル(500万画素 = 2592x1944ドット)を縦横30%に縮小。

本格的な一眼レフを買うには予算不足と握力不足のダブルパンチ。

私の場合は、右手が肘部管(ちゅうぶかん)症候群で握力が左手の半分以下。
2010年購入のレンズ一体型のSony DSC-HX5Vの重さが約200g。
今回購入したNikon 1 J1の標準ズームセットは約400g。

HX5Vは片手で持ってシャッターが切れますが、
J1は付属のストラップを付けて首から提(さ)げ、
撮影時には左手でレンズの下を支えて、右手でシャッターを切ります。

『家電批評』2012年6月号の特集「ミラーレス一眼 最強王座決定戦!」を
読むと、Nikon 1 J1 は結論として「オートで撮るなら良し!」と書かれていました。
見出しも <全体的に「カメラ任せ」で撮る機種>。(これって「褒め言葉」?)

これこそ私の求める理想です。面倒な設定はしないで使うのが一番。
値段も去年の10月発売時の半額程度となっています。

とにかく、安くて軽くて、お手軽に使えて性能も中くらいで十分です。
そんな安易な考えで今回もこれを買いました。それを言ったら、
マイクロフォーサーズという路線もあったのですが、あまり魅力的な
モデルが見当たらず、値段も高いし。

とにかく、きれいなボケが出れば良い程度と思って。
しかし、そのためには広角の単焦点レンズを買わなくてはならないようで
最低でも2万円出す必要があります。一眼レフって金食い虫ですねっ!

なお、この批評誌では欠点は次のように書かれています。
露出モードの変更が切り替えづらい。いちいちメニューから変更。
絞りの調節も裏面右上の小さなレバーで行うが、やりづらい。

今まで買った5台のコンパクトデジカメでは
露出も絞りも一切考えずに使っていた(というか知らなかった)ので
一眼レフになると、それらを考えて写すのが常識なんでしょうね。

結局、一眼レフに必要な操作は、将来買うかも知れない中級機を
買った時に改めて覚えることにして、今は純粋に写すことだけに集中します。
一切をカメラにお任せして。所詮、写真は単なる遊びや趣味の領域だから。
こんなに小さいので、ウエストポーチに交換用レンズと一緒に入ります。
重さは合計500g程度。


2012年5月19日土曜日

Nikon 1 J1 で五稜郭公園を散策しながら試写してみた

5月18日の午後5時30分から1時間ほど Nikon 1 J1 (1010万画素)で撮影。
装着レンズは標準の10-30mmのみ。レンズフィルターは付けていない。

日付と時刻以外は買ったままで、カメラのお任せモードのみで使用。
(後から、日を間違えて17日にしていたことが判った。ま、ご愛敬)

なお、以下に掲載した写真は、元のサイズが 3872 X 2592 ピクセル。容量3MB(=約3000KB)。
それを縦横30%に縮小。1161 X 777 ピクセル。容量150~300KB。

まずは函館市中央図書館の駐車場から出発。右手が入り口。屋根には太陽光発電パネル。
煉瓦の円筒は視聴覚ホール。
右手が図書館。道路をはさんで向かいが五稜郭公園。五稜郭タワーが見える。
道路を渡ったばかりのところ。ここから手前の五稜郭タワーに向かう。
同じところをズームしてみた。ここから後ろを振り返って行く。
 右側はこんな感じ。これらの木々は全部桜。5月6日に散ってしまった。
これがお堀を囲む遊歩道の真ん中。左に目を転じれば、次のように見える。
公園では数少ない八重桜が咲いている。今日の函館は快晴だ。風も無く日中は暑いほど。

 飛行機が降りていくのが見える。下はクローズアップ。

 今度は、上のズームアップを引いて見たのが次の写真。

さて、微笑む母親に対して、子供は難しい顔をしているような。何見てるの?
あんまりジロジロ見てるとヤバいので、ちょっと後ろを振り返って見る。
函館は美人が多い街。女子高生なんか「函館美少女図鑑」に載せたい子ばかり。
実質まだ距離にして100mぐらいしか進んでいないが、今日の作業はこれまで。
(続く)

レンズ交換式デジタルカメラ Nikon 1 J1 を買いました

ちなみに上下の写真はケータイの320万画素のカメラで撮影。
比較のために2010年に買った SONY Cyber-shot DSC-HX5V(黒)を先に。
これはいわゆるコンパクトデジカメで、当時、月刊「家電批評」誌のベストバイ。

確か4万6千円でヤマダ電機で購入した。現在の中古価格は1万2千円。
光学10倍ズーム。1020万画素でGPS搭載、フルHDの動画も撮影できる。
電池とSDカード込みの重量は約200gと軽い。厚さは2.5cmほど。
コンパクトなのでポシェットに入れて持ち歩いている。
さて、Nikon 1 J1 (白)を5月18日(金)の午前10時30分にカメラのキタムラで購入。
店頭価格は 49,800円。ダブルズームレンズキットだ。入門用の一眼レフとして。

これを買う前に、GANREFのNikon 1 V1の試用レポートを読む。
C級サラリーマン氏の24回に亘る力作。

最初に最終回を読み、改めて初回から徹夜で全部を読んだ。感動しました。
試用後に氏が買ったのが、このNikon 1 J1 だったので、私も真似した次第。

話を元にもどして、
壊れた古いデジカメを1,500円で下取りしてもらった。つまり、その分は値引き。
正味 48,300円になる。それの5%の2,415円を追加して5年保証を付けてもらう。
他に後ろの液晶用保護シート 760円、32GBのSDメモリカード 2,780円。
合計で 54,255円が支払額。

早速、五稜郭公園前の函館市中央図書館に行き、2時間かけて Nikon 1 J1
のバッテリーEN EL-20を充電。レンズフードは 30-110mmの方にだけ付属。

午後2時頃に函館市の隣・北斗市の桜のトンネルへ、新品のカメラを持って。
正式な場所名は史跡松前藩戸切地(へきりち)陣屋跡。構造は四稜郭。

残念ながら満開を過ぎて半分ほど散ってしまっていた。天候は曇り。
10-30mmの標準レンズを装着。バッテリーとレンズ込みの重量は400g程度。
この桜のズームアップは背景が少しボケている。HX5Vでは不可能だった。
ボケ味を出したくて、新規に買ったので、正直嬉しい。

残念ながら、雨がぽつぽつ降って来たので、撮影を早々に切り上げる。
50枚ほど、10-30mmのレンズで写した後、3時から上映される映画を見に行く。
今大人気の「テルマエ・ロマエ」だ。夫婦割引で2人で2000円になる。面白い。

映画の後は、市立図書館に行き、向かいの五稜郭公園で400枚ほど写す。
(続く)