2014年3月19日水曜日

英語の原書が読みたい その1

今更の感がありますが、思うところあって、還暦を過ぎること1年半にして、英語のペーパーバックス(paperbacks)の本を読むことに挑戦します。

学生時代から英語の本を読めたらいいなと思って来ましたが、本腰を入れて、それに取り組むのが面倒で……。つい最近、ある人からの刺激によって、なぜかファイトが出てまいりました。

取りあえず、英語から遠ざかること40年近く、自分の英語力は中学生レベルであることだけは解っております。やみくもに原書に体当たりしても玉砕するのは目に見えているので、まずは図書館に行って、原書講読の参考書を探すことにしました。

すると、シルバーコーナーに、うってつけの本がありました。
 糸賀雅弘『60歳からのペーバーバック快読術』文芸社 2009年刊
著者の言う趣旨は次のとおりです。

知らない単語をいちいち辞書を引き引き読むのは効率が悪い。それなら難しい語句の訳を予(あらかじ)め本文に載せてある本を読めば良い。その本とは、講談社が出しているルビー・ブックスというシリーズだ。

そう言えば、昔、ブックオフでそのシリーズを数冊買った覚えがある。
左から5冊までの「辞書のいらないルビ訳」と帯にうたっているのがそれ。
著者によると、最初に読む本のジャンルはミステリーが良いとのこと。それぢゃー、やっぱりホームズものから始めてみようかな。
(その後、ヤフオクで同シリーズを3冊落札)

でも、その前に別な参考書にも当たってみるべし。
村上憲郎『村上式シンプル英語勉強法』ダイヤモンド社 2008年刊
英語の本をすらすら読めるようになるための最低の方法は次のとおり。

100万語読む。小説にして約10冊、ノンフィクションで約5冊。読むときは(いちパラグラフが終わるまで)「息継ぎをしない」。

本のあらすじを知るために、映画やDVDはOK。翻訳本は読んではいけない。
SFものは×。次はノンフィクションに挑戦を。

教材としてのオススメは、ロバート・B・パーカーの「スペンサー・シリーズ」。ボストンを舞台にした探偵小説。会話が多いので、非常に読みやすい。このシリーズを5冊くらい読む頃には読解力が相当ついてくる。

早速、Amazonからkindle版の "Early Autumn"(邦訳は『初秋』ハヤカワ文庫)をダウンロードしました。まだ、それを読む力はありませんが。

行方(なめかた)昭夫『英文快読術』岩波現代文庫 2003年刊

この本で強調しているのは、とにかく「多読のすすめ」です。沢山読めば読解力が付いて来る。最初はリトールド(retold)版でもよいから900語程度の平易な始めに読むものとして、数社から出ているシリーズを紹介している。

それに慣れたら、シドニー・シェルダンやジェフリー・アーチャーなどのベストセラー作家の本を読めば良い。あくまでも自分のレベルに合わせた本を選ぶべし。

まずは、そのアドバイスに従って次の本を約3時間掛けて読んでみました。
Erich Segal "Love Story" Oxford Bookworms(本の虫?)
言わずと知れた、昔、大ヒットした映画「ある愛の詩」の原作です。で、このretold版はレベル3の1000語で書き直されています。読了後、あるブログにこんなレビューが載っていた。「原作は三流、映画は二流、音楽は一流」。ガックリきました。

次に、パーバーバックを沢山紹介する本を蔵書から探してみた。
高山宏ほか『洋書ハンターズ 400冊ガイドブック』1997年刊
いろんなジャンルの本を沢山紹介している本。16ページも、カラーで表紙や中身を見せてくれるのが嬉しい。

深野 有『ペーパーバックス読書学』1981年刊
欲しい本はすぐに書店に買いに行けと書いてあった。

『PB300 ワケ(根拠)ありのペーパーバック300選』洋販 2005年刊

最後の『PB300』が一番新しいので、この中から一冊、函館の蔦屋(ツタヤ)書店で買った。
 "The Curious Incident of the dog in the night-time"
Mark Haddon, VINTAGE  価格は 1280円+税。
今ネットで見たらAmazonの紙の本が安いし、kindle版もある。

15歳の自閉症の少年クリストファーが主人公。犬殺しの濡れ衣を着せられて孤軍奮闘して、犯人を捜す物語。
同時に買ったのは映画が公開されていて(もちろん見た)気になる原作本。
Orson Scott Card "Ender's Game"  価格は 1080円+税。
邦訳は、オースン・スコット・カード『エンダーのゲーム』ハヤカワ文庫SF。新訳が上下2巻で出ている。Amazonのkindle版が安い。これはシリーズものだ。残念ながら邦訳は第1巻を除いて絶版みたい。

ちょっと長くなったので、この話題の続きは次回に。

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