2014年3月25日火曜日

英語の原書が読みたい その6

こうして幼児向けの易しい英語の絵本を読んで行くうちに、不思議な感覚を覚えました。

例の「An I can read book」叢書(そうしょ)の「Frog and Toad」シリーズの中から次の2冊目と3冊目を図書館で読みました。読書時間は1冊30分程度。


2.Frog and Toad All Year  by Arnold Lobel, 1976


3.Days with Frog and Toad by Arnold Lobel, 1979


各5話で本当に易しい英語だけで書かれています。聞いたことのない単語があっても、挿絵を見れば、どんな意味か、ほぼ想像できます。


その中で、一つ印象に残る話があります。タイトルは「SHIVERS」。最初はこの単語(名詞)の意味が不明でした。ちょっと、擬音語みたい。


寒くて暗い夜に、例によって Toad(ガマガエル)の部屋に遊びに来た Frog(カエル)が、暖かい暖炉の前でお茶を飲みながら、こんな時には terrible story(恐ろしい話)をするのが良いだろうと Toad に告げます。(訂正 後で本文を見直したところ、terrible ではなく、ghost でした。つまり「幽霊の話」。小学館プログレッシブ英和中辞典では terrible は高校程度の基本単語だとありました)


上のタイトルは内容的に、つまり今回の話題からして、恐いといった意味があるのでは?と単純に推測されます。誰でもそのくらいは見当が付くでしょう。


恐ろしい体験を語る Frog に対して、聞かされた Toad はどう思ったのだろう?

私はきっと背筋がゾーっとしたに違いないと思いました。つまり、「shiver」というのは、そんな感じの単語だろうと。

図書館から家に戻り、先ほどの単語「shiver」を英和辞典で引いてみました。すると、この名詞は「身震い」とか「おののく」、「寒気」「悪寒」という意味があることがわかりました。当たらずと言えども遠からず!



そこで思い出したのが、今まで取り上げた『快読100万語!』の酒井邦秀さんの意見。わからない単語も沢山読んでいるうちに段々意味が解って来る。なんかそんな気がして来ました。


特に幼児絵本に使われる動詞は擬音語や擬態語のような響きのあるものが多く、感覚的に意味が推測できるような気がします。


さらにシリーズものの場合は、同じ主人公たちが住んでいる場所や場面が重なる場合が多く、前に出て来た単語に何度もお目に掛かります。


あとは約50年前に中学校で習った文法の知識を働かせて、話の大筋は意味が通るようになって来ました。


Amazonから頼んだ本が届きました。


酒井邦秀ほか『ミステリではじめる英語100万語』コスモピア 2006年刊

いきなりペーパーバックに取りかかる前に、易しく書き直した retold 版の本を読むのが良いと書いています。ミステリも Graded Readers の中に沢山あります。


先日、吹き替えの洋画がテレビで放送されていました。

ジョン・グリシャム原作「依頼人」がそれです。新潮文庫から上下2巻の訳書も出ています。弁護士モノと言えばグリシャムが有名ですね。

 The Client (Penguin Readers Level 4) ISBN 0582417775


これはAmazonのKindle版もあります。今の私にはまだ無理ですが。


他の作者としては、ディック・フランシス、フレデリック・フォーサイス。レイモンド・チャンドラー、サラ・パレツキーの作品も多く入っている。


ところで、Penguin Readers の使用語数は Level 1(300語) Level 2(600語) Level 3(1200語) Level 4(1700語) Level 5(2300語) Level 6(3000語) となっている。


私の現在のレベルは多分 300語以下であろうと思います。

しかし、読めば読むほど、段々英語のアルファベットが目になじんできて、知っている単語が増えてくると嬉しいです。意味の解らない単語も、いずれは分かる日が来るのだろうと読み飛ばしても平気になりました。

図書館に置いてある幼児向けの英語の絵本 数百冊を全部読めば、相当、英語に慣れるだろうと思います。最初にも書きましたが、短いお話は1冊30分程度で読めます。最初は大きな文字で1ページの語数が少ないものを選んでいく。知っている単語が増えたら、すこしずつ高学年向けの本に取りかかる、そんな感じで進めて行けたら良いかと思います。

話は変わりますが、前回取り上げた文法書について。
 澤井康佑『一生モノの文法書』講談社現代新書

これを徹夜で読んでいたら、60ページを過ぎたあたりから、なぜか腹が痛くなって下痢してしまいました。昔習った中学・高校のガチガチの英文法と全く同じ内容でした。ちっとも独創性がない。面白くない。きっと体が拒否反応を示したに違いない。

そういえば、現在完了の説明が全然ないようです。昔、外語大の学長が講演会で、この「現在完了」について語ったカセットテープを聞いたことがあります。現在完了って、完全に終わったとおもったら、なぜか現在完了進行形というのがあるのが理解できない、という学生からの問いに答えられなかったと言います。

現在完了という訳語が間違っている可能性があります。どうみても可笑しいです。現在完了の継続用法みたいなのは特に。この変な言い方はなんとかならないのでしょうか?

ところで、この学長、この講演会の最後に、とんでもないことを言い出します。なんと外語大の受験科目から英語を外せと。普通なら立場上、絶対そんなことは言えないはずなのに。正直な人なんでせうね。今の外語大の入試問題に英語があるのかどうかは知りません。

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