買った本の紹介は本欄の後半でします。
まずは図書館から借りて読んだ本から。
1.JUMANJI 著者(絵も)は Chris Van Allsburg
出版社 Boston : HOUGHTON MIFFLIN
発行年 1981年 対象者 小学1~2年 小学3~4年
既に返却したので正確なページ数は不明だが、50ページ程度だったと思う。活字は通常のペーパーバックスよりは大きい。
見開きページの左側が本文で、右側が挿絵というスタイル。
モノクロだが、緻密に描いてあって見事な絵だ。
1ページに分からない単語が2~3個あるが、挿絵を見ると大体は見当が付く。1時間くらいで読めた。ちょっと難しかった。
実を言うと、読書中に気になっていた、分からない単語を読了後に次の辞書で調べた。
iPad retina の有料アプリ「Wisdom 英和・和英辞典」。
本文に出て来た unexciting がこの辞書に無いので、次の紙の辞書でも探してみた。小学館Progress英和中辞典(昭和55年刊)。これにも載っていない。接頭語のunが付いているから、おそらく exciting(興奮して) の反対語だろう。
本文では次のように使っていた。主人公の男の子のせりふ「これは exciting なことだ」を unexciting な調子で言った。要するに「びっくりした」と言いながら、その口調はちっとも「びっくり」した風ではなかったということか。
Amazonのリンクはペーパーバックだが、図書館から借りたのは、この絵が表紙の大判のハードカバー。ロビン・ウィリアムズ主演で映画化もされている。
2.Frog and Toad are friends 著者(と絵)Arnold Lobel
出版社 New York : HARPERCOLLINS PUBLISHERS
"An I can read book"シリーズ 対象者 幼児(0歳)~ 小学1~2年
内容は5話で64ページ。活字は、かなり大きい。
これは最初の本と違って、易しい単語ばかりで書かれていながら非常に楽しい本だ。1時間も掛からずに読める。続きの3冊が図書館にあるので、今日、借りて来ようと思う。邦訳は「ガマくんとカエルくん」として小学2年生の教科書にも載っているそうだ。
toad(トウドと発音)は「ヒキガエル」のこと。緑色のカエルくんと大の仲良し。いろんな出来事が起こるが、仲良く解決する。とても微笑(ほほえ)ましい。お母さんが幼児に読み聞かせるのに最適。
前回の本(酒井邦秀『快読100万語』ちくま学芸文庫)で、赤レベルの初級として紹介している。山登りで言うと登山口にあたる。単語数は250語。
では1の「JUMANJI(ジュマンジ)」はというと、2合目(赤レベルの上級、単語数は300~500語)の次で、3合目の橙(だいだい)レベルに相当する。単語数は500語~1000語。
ちなみに英文の難易度を、虹の7色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)の最初から5番目までのレベルに分けている。後ろの2色は高度な娯楽読み物や専門書。
本書の主張は次のように要約されます。
「めざせ100万語」の標語(次の2点)
・わからないところは飛ばす
・話がわからなくなったら、すぐ止めて次の本に移る
第1点を実行するために、次の3点を守ること。
・辞書を引かない
・文法を考えない
・和訳しない
次に私の蔵書から1冊選んで読み始めた本。
Huckleberry Finn 原著者は Mark Twain
"OXFORD BOOKWORMS"シリーズ(STAGE2, 単語数は700語)
出版社 Oxford University Press
挿絵入りで42ページ。活字が小さくて、ぎっしりと詰まっている。普通のペーパーバックス並に。10ページあたりで眠くなったので中断。全部読むのには2、3時間掛かりそうな気がする。全体的に見開きのページの片方に挿絵が入っている。
これを読み終わったら、同じシリーズのSTAGE2の本が2冊あるので、それらを読むつもり。
本欄の後半は前に予告したAmazonやヤフオクで買った原書のご紹介。
左から講談社のルビーブックスが5冊。「夏への扉」は既に蔵書にあるが、3冊まとめてヤフオクに1500円で出品されていたもの。これに次のおまけが付いて来た。
本のタイトルは "Sweet Valley High Secrets"。
Penguin Readers シリーズ。6段階あるうちの下から2番目、単語数600語。
なんかエロいと言うか、色気たっぷりの女子高生2人の話らしい。これは楽しみだ。表紙の上を見ると、テレビで放送されているみたい。目次の次のページに登場人物の相関図がある。スウィート・バレー高校に通うジェシカとエリザベスの姉妹(対立している?)には、それぞれボーイフレンドがいるらしい。
でもって、エリザベスの同性の友人エニッドには秘密がある、というのが物語の出だし。
本の最後の方にはダンスパーティらしきイラストがあり、姉妹は胸元もあらわなドレスを着ている。(おそらく、まだ続きがあるのだろうな)
変に興奮して来たので、この辺で冷静になるために堅い文法書を取り上げよう。
澤井康佑『一生モノの英文法』講談社現代新書 2012年刊
本書で著者は英文法は必須であり、単語力も絶対なくてはならないと力説している。始めに挙げた酒井氏とは正反対の主張だ。
「文が理解できるということは、単語の意味がわかり、単語どうしがどんな規則で結びついているかがわかるということなのです。」 p.16より
文法知識は数学でいう公式に当たる。公式を知らずして問題を解こうとするのは無謀な試みだ。こんな調子です。
単語だけ知っていても文法の知識がなければ挫折するとまで言っています。
返す刀で次のように英会話学習をも斬って捨てます。
結論:文法無視のコミュニケーション英語では挨拶や買い物止まりだが、しっかりとした英文法の上に積み上げた英語力は、挨拶や買い物はもちろんのこと、文化的な発言や学術的な議論にも応用できる。 p.20より
300ページ程度の新書ながら、これが英文法の入門書だと最初のステージで語っています。
さて、両者の主張は相容れないようですが、どちらかに偏するのは良くないみたいなので、両方の本をよく読んでみます。
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