2015年11月28日土曜日

HDR写真を作ってみました

始めにHDRとは High Dynamic Range(ハイ・ダイナミック・レンジ)の略です。

 明暗差の異なる複数枚の写真を合成して、HDR写真を作成することをHDR合成と呼びます。次のが合成した結果の写真です。
撮影場所は、函館山展望台です。右に見えるのがロープウェイのゴンドラが到着するところ。手前は手すりですが、魚眼レンズの効果で曲がって見えます。

画面の中央に見える函館夜景は、比較的変形が少ない状態で写っています。
画面の端に行くほど、極端にデフォルメされるのが魚眼の特徴です。

ちなみに、フルサイズで開放8mmにすると、円周魚眼あるいは全周魚眼となり、360度の全てが写る、まん丸い画像となります。

ここではセンサーがAPS-Cのカメラに装着したため、対角線魚眼となり、180度が一度に見渡せます。

ついでながら、星空の真ん中より左側に、北斗七星の七つ星が見えます。
拡大してみて下さい。

撮影日時 2015/11/24(火) 23:55~23:56
使用機材 CANON EOS 7D + EF8-15mm F4 Fisheye
(このカメラはセンサーがAPS-Cで、レンズはフルサイズ用です)

EXIF情報 焦点距離:8mm X 1.6 =35mm換算12.8mm相当
     SS:8秒、絞り:F4、WB:ナチュラル(以上3枚共通)
     ISO:1600,800,400と変えて3枚撮影

それでは、元になる、露出を変えて撮った次の3枚を示します。
ISO感度の数値が高いと写真は明るくなり、低いと暗くなります。
(ISO感度以外は、全て同じ条件にしてあります)
ISO1600、ハイキー、夜景部分が白飛び気味で空が明る過ぎ

ISO800、中間

ISO400、ロウキー、夜景の露出は適切だが空が暗い
合成の仕方ですが、末尾に挙げる参考書を見ながら、操作しました。
参考書1 第4章 Section63 露出の違う複数の写真でHDR合成をしよう

上記のRAWファイルを3枚、Lightroom CC に読み込みます。
3枚を一括選択し、写真(P)メニューから、他のツールで編集(E)、
PhotoshopでHDR Proで統合を選びます。

すると、Photoshop CCが自動的に起動し、3枚の写真が読み込まれます。

ここからは参考書2の説明に移ります。
p.257 TIPS HDR トーンの調整とHDR Proに統合
HDR統合の画面に変わりますので、指示に従って操作します。

最初に、おまかせにして自動的に出来上がった画像を見ると、
全体に明るい感じがします。そこで色調補正からトーンカーブを
出して、以下のようにカーブを下方向に動かして露出を暗めにします。


そうしてみると、冒頭に提示したような写真になります。

Photoshopのファイルメニューで次のように出来上がったファイルを保存します。

1.Tiffファイル 劣化がない、ダイナミックレンジを保持したもの
2.Jpegファイル 編集を繰り返すと劣化する、投稿用に使用する

※参考書
1.今すぐ使えるかんたんPhotoshop Lightroom 6 & CC RAW現像入門
 技術評論社 2015/8/15 初版第1刷 定価 1780円+税

2.Photoshop CC スーパーリファレンス for Windows
 ソーテック 2013/7/15 初版第1刷 定価 2380円+税

2015年11月23日月曜日

全周魚眼レンズで星空を見る

CANON EOS 6D + EF8-15mm F4 Fisheye

11/22 20:59-23:22(2時間23分) 980枚を比較明合成。レタッチなし。
EXIF情報 8mm, F4, 8秒, ISO1600, WB:3400K
撮影場所:函館山(つつじ山駐車場の後方にある入江山291m)


ベールのように薄~~い雲も積み重なれば、こんな風に面白い模様が浮かび上がります。雲が全然無いとアクセントになるものが無くて返って寂しいですね。

画面右下は函館山ロープウェイのある展望台(御殿山334m)。
画面上部はイカ釣り漁船の漁り火。その下の白いバッテンは
月齢10.4の月の軌跡です(水平に近い横棒)。

画面下方は北極星、これを中心に周回運動する星の軌跡が
見えます。それ以外は雲です。

おっと、画面下側には函館港の明かりが広がっています。

昨日(11/23)Photodays投稿の説明にこんなことを書きました。
「月齢10.4、レモンを横にしたような月が出て、空が明るい夜でした。」

あと4,5日で満月になるという時の月は夜空を青く照らします。

通常の単焦点レンズでは、画角の外に月があれば、それほど画面に影響はありませんが、この魚眼レンズでは360度の全てが写ります。

この月も魚眼には良い味となって呉れます。

雲が月に掛かっている時と、そうでない時の状態を下記に時系列で示します。30枚ごとに1枚の割合で。画像が小さいので拡大して見て下さい。



これだけでは、はっきりしないので、拡大図もどうぞ。
0001
0420
0820

1259
全部で1259枚撮影した内、雲がある後半は省いて合成しています。

2015年11月20日金曜日

2015/11/18 未明 七飯町・城岱牧場で星景写真

駐車場入り口、右方向に函館山が見える
手前は函館新道(高速)、富士フイルムX-T1+XF23mmF1.4
函館市のお隣・七飯町(ななえちょう)の城岱牧場(しろたい・ぼくじょう、標高約500m)の駐車場から見た夜景です。「七つ星夜景」と呼ばれています。函館山の方角は南に当たります。

さて、11/17(火)は雨後曇りで星景撮影を諦めて、蔦屋書店で夜10時頃から、のんびりとカメラ関係のムックなどを読んで居ました。

日付が変わって外に出ると雲は無く、何と星空が見える。急いで帰宅してカメラ機材を積んで白岱牧場に向かった次第。

ハーフNDフィルター(ND16)を使用。ホワイトバランス:色温度4000K
150%位に拡大すると星が見えます。函館山の真上にオリオン座がありますが、三つ星の下辺りしか写って居ません。

函館山の水平線上に強い光があるのはイカ釣り漁船の漁り火です。
真ん中奥は展望台
展望台を正面に見た方角が北になります。函館山は真後ろ(南)。
キヤノン EOS 7D + TAMRON 16-300mm
画面下に見える横切っている白い線は飛行機の光跡。
西の方角に魚眼レンズを付けた一眼レフを設置
北極星を中心に星の周回運動、左下に流れ星も見えます
キヤノン EOS 6D + EF8-15mm F4、8mmの全周魚眼で
拡大すると左上に北斗七星(おおぐま座)、真ん中の下にオリオン座が見える。
右上にオリオン座、下に函館山が見える
東南の星空、赤いライトはクルマのテールランプ
午前6時40分、山の陰から朝日が昇って来た。これがら下山だ。(日の出は6時頃)


キタキツネに近づくと、逃げた(近くに野良猫も)下ったところに、もう一匹居た




長いのは新幹線の線路、手前は在来線
特急カシオペアを待つ男たち


上の写真を拡大
この後、会社に出勤だという


上に見えるのが函館山
晴れは土曜日だけか
登山口に18日の夕方行って見た

登れない上、曇りで星も全く見えず。温泉に入って暖まった後、ラッキーピエロで一休み

2015年11月16日月曜日

レタッチの参考書を買いました

蔦屋書店で見つけました。税込1,944円です。2014年刊。
『デジカメ写真のレタッチ・加工が上手くなる本』翔泳社

サブタイトル:Photoshopによる写真補正テクと
       おもしろ便利な加工アイデア集

この本の中から「05画像サイズを小さくする」と
「19レイヤーの使い方」を参考に、こんなものを
作ってみました。前回に引き続き、同じ画像を使います。
作成時間は全部で30分。

最初と2番目は魚眼レンズの大きさを縦横50%に縮小したものを
別な背景の上に置きました。(画像は函館山から見た夕焼け)

この2番目のは、もう少し小さくした方が良かったかも知れません。
(ハンバーガーショップ「ラッキーピエロ」で)

3番目は魚眼レンズを10%に縮小して、この魚眼レンズで撮影した星景写真に
ちりばめてみました。星座も意識しています。

一度、レイヤーに入れて、それをコピーしたり、縮小すると、こんな風に
遊べます。(函館山の展望台が右側に見えます。下は函館港の夜景)

最後のになると、もはや意味不明ですね。これは私の好きな、
ベルギーのシュールレアリスム(超現実主義)の画家
ルネ・マグリットの作品「ゴルコンダ」にインスパイア(触発)
されています。あるいはオマージュ(尊敬・敬意)。

その絵は山高帽の紳士が無数に空に浮かんでいるという有名なものです。
今年、東京京都で開かれたマグリット展のチラシにも使われています。

2015年11月11日水曜日

レタッチの練習を兼ねて

Photoshopでのレタッチで、よくある画像の切り取りと別な背景との合成をやってみました。

まずはレタッチ後の画像です。
キヤノンの全周魚眼レンズを撮った写真を加工したものです。

元の画像は次のとおり。
他人が見たら、どうでも良い、汚い背景で明らかに邪魔ですねえ。いかにも素人くさい写真です。人に見せるものとしては配慮に欠けると誰もが思うことでしょう。

それで、少しでも見栄えがするように、今年の7月に撮った空の写真を背景に使ってみました。
作業手順の詳しいところは省きますが、下記のサイトを参考にしました。

Photoshop Help / レイヤーを利用した画像の合成(Photoshop CC)

なお、画像の切り取りには、消しゴムツールだけを使いました。
クイック選択ツールは、私にはどうも上手に使いこなせないので。
作業時間は1時間程度です。

数年前にマウスを使って居て腱鞘炎に掛かりました。それで少しでも手首の負担を軽減するべく、Logicoolのトラックボールを代わりに使用しています。基本的に据え置きでカーソルの移動には親指のみを使うので、長時間の作業でも、ほとんど疲れません。7千円程度しますが、良い買い物をしたと思っています。

以下は余談です。
冒頭の写真を見て思い出したこと。

たとえば「相棒」などのテレビの刑事ドラマで良くあるネタです。
被害者や関係者の顔写真が、捜査本部の事件関係者の相関図に貼られています。

その時、使われた写真の背景は、なぜか、こんな青いバックになっているのが常ですね。(警察手帳の写真も同様です)もう少し青味が濃いかも知れませんが。

ただ、それだけ。失礼致しました。

2015年11月8日日曜日

初めてのレタッチ(Photoshop)

次の画像は11月4日(水)に函館山で撮った星景写真です。
一見、地上風景が白飛びしていることが分かります。
写真1
ちなみに、撮影時間帯等は次のとおり。
11/04 17:56-23:09(6時間13分)2196枚をKikuchiMajickで比較明合成。

これを Adobe Photoshop CC 2015(PSと略す) を使用して白飛びのほとんど無い写真に加工してみました。 下記がその結果です。大部見やすくなったと思います。

写真2
使用機材:EOS 7D + TAMRON 16-300mm にハーフNDフィルター(ND16)
焦点距離:16mm(35mm換算25.6mm)
シャッター速度:8秒
絞り値:F3.5
ISO感度:800
ホワイトバランス:色温度4000K

ちなみに、最初の写真には、飛行機の光跡やゴミ(赤い点)などが残っています。
それらは、別の機会に消すことにします。作業時間は約2時間です。

付記

事情があって、作業手順は割愛しました。