2018年9月29日土曜日

プラチナ万年筆 プロシオンをお迎え

インク瓶の種類等についてはこのページの最後の方で解説します。

表記の万年筆を発注してから1ヶ月も掛かって、2018年9月28日(金) に
函館蔦屋書店に入荷しました。同日購入。

その製品名は PROCYON(プロシオン)。2018年7月20日発売。
定価は5000円+税(税込5400円)。軸の色は5種類あります。
今回はターコイズブルーのM(中字)にしました。(ペン先はFとM)
なお、ペン先はステンレス製。ボディはアルミ製。


 ついでに500円の純正コンバーターも買いました。


初回製造ロット限定の「ミクサブル・インク・スペシャルカラー」の
インクカートリッジが次の3色付いています。他にブルーブラックのも。
1.ダークバイオレット(Dark Violet)
2.アクアエメラルド(Aqua Emerald)
3.ゴールドオーカー(Gold Ochre)
このように調色用のレシピも記載されています。


では、いよいよペンの全貌をご覧に入れます。

キャップはねじ込み式です。コンバーター込みの重量:28g。
よく見えませんが、キャップリングの上側に「PROCYON」の刻印があります。


ゴールドのコンバーター(500円+税)を装着。

ペンポイントが でかい!。

五角絞りの大型ペン先。LAMYのサファリのペン先に似ています。

ペン芯の長方形の左側にインクの吸入口があります。
ペン芯が櫛形(くしがた)になっていないのが特徴ですね。


パナソニックのコンデジDMC-LX7でマクロ撮影。

拡大すると、インク吸入口は、こんな形をしています。

ハート穴が無いですね。(下の写真)




これから、どんなインクを入れようか楽しみです。

最後にちょっとお遊びを一つ。縄文人の土偶のような模様にしてみました。
右の万年筆はプラチナ万年筆のプロシオン。
左の万年筆はサライ10月号付録の「若冲レッド」太軸万年筆

インク瓶は下の段から、丸いのは Kobe INK物語の50ml
「岡本ピンク#12」(右)と「六甲アイランドスカイ#42」(左)。

その上、大きな四角いビンはプラチナ万年筆のミクサブル・インク(60ml)
オーロラブルー(右)とアクアブルー(左)。

中央の小さな四角いビン(20ml)3本はセーラー万年筆の四季織(しきおり)
若鶯(わかうぐいす)、土用(どよう)、雪明(ゆきあかり)。

残りの菱形の小ビン6本はプラチナ万年筆のミクサブル・インク(20ml)
そのうち3本はサニー・イエロー、フレイム・レッド、リーフ・グリーン、
ここまでは全9色ある基本インクから。

残りの3本はミクサブル・インクを自分で調色(調合)して作った
ミリタリー・グリーン、チョコレート・ブラウン、翠風色(すいふういろ)。

最後の翠風色はプラチナ万年筆「薫風」の商品サイトにある
レシピを元に作りました。

「ミリタリー・グリーン」のレシピは、ミクサブル・インクの
リーフレット(しおり)にあるインク・カラーチャートから
次の割合で調色しました。
 アクア・ブルーとサニー・イエローを1:1で混色。

「チョコレート・ブラウン」は次の割合で作ったものですが
思っていたのと違う色になりました。
 サニー・イエロー 8
 フレイム・レッド 4
 オーロラ・ブルー 3
元々は『The COLOR 色と配色の事典』河出書房新社(1993年)に
出ていたカーキ色(土色)の割合を試してみたのですが失敗。

焦げ茶色になってしまいました。手持ちのインクでこれに
似たものがないかと探したら、そっくりなのがありました。

 モンブラン トフィー・ブラウン

でもインクの調色は楽しいですよ。1本が1000円から1200円と
高いですが、自分だけの色を作る喜びがあります。

ちなみに、3色を適当に混ぜると、茶色になることが多いそうです。

買った万年筆とインクビンはA5サイズのシステム手帳のリフィルに
記入して整理しています。インクビンの数は70本を超えていました。

一番多いのはパイロットのインク。色彩雫シリーズが全色で24本。
シリーズ外が3本。プラチナが7本、セーラーが18本。
モンブランが8本、ペリカンが12本。(以上で72本)
その他が13本。  合計85本

モノマスターの付録万年筆 Aquascutum

宝島社の新雑誌「MonoMaster」2018年11月号(創刊号)が
2018年9月20日に発売されました。税込980円。内容は通販カタログ。

付録に、アクアスキュータム高級万年筆と本格ノートが。

大きさの比較のため、四六判(しろくばん)の単行本を置いてみました。

箱を開けると、こんな感じで入っていました。

万年筆の軸の色は黒に見えますが、実際は濃紺。
矢羽根のクリップがパーカーみたい。キャップのダブルリングが
かっこいい。ペン先も含めて金具が金色で統一されていて豪華な感じ。


 ノートは120ページ。サイズはB6。
万年筆の動画を400件以上 youtube にアップしているTACAさん曰く
「100均のノートみたい。裏抜けするので万年筆には向かない」。

万年筆に中華コンバーター(直進式)を装着して、
セーラー万年筆のインク「蒼墨(そうぼく)」を入れてみました。
このインクはブルーブラックの顔料インクです。

書き味はサラサラした感じ。インクフローはなめらかです。

2018年9月19日水曜日

万年筆インクの知りたいこと

これは何でしょう?

万年筆のインクが好きな人は言わずとも、もうお分かりでしょうね。

2018年9月20日発行の「趣味の文具箱」vol.47 の特集を
今回投稿のタイトルにしました。

本誌42ページに「全国ショップ オリジナルインク」の最新版を掲載。
トップは北海道の「石田文具」オリジナルインク(8種類)。

今日9月19日(水)の昼頃、石田文具(函館市のお隣・北斗市七重浜)に
行って来ました。これらのインクはまだ収集の途中で、今日は次の1本を購入。

「函館八幡坂ブルー」
函館で海が最も美しく見える坂「八幡坂」。かつてこの坂を
登りきったところに函館八幡宮があったことから名付けられました。
真っ直ぐに函館湾へと伸びた一本道からの眺めは壮観です。
映画のロケにも度々使われています。
晴れた日の、この坂の上から見た函館湾の青色をイメージしました。
旅の思い出に、また、まだ見ぬ函館の景色に思いを馳せて使って
いただけると幸いです。

(今は、この坂の後ろに北海道立函館西高等学校の校舎があります)

さて、説明が長くなりましたが、これまで集めた石田文具のインクを
ご紹介します。まずは箱とビンのフタから。


上の真ん中が「函館八幡坂ブルー」。
北斗市の名産「ほっき貝」の寿司にちなんだ、北斗市公式キャラクター
「ずーしーほっきー」の赤色から名付けられたインクが「ほっきーるーじゅ」です。


製造元のセーラーのインク瓶(ビン)を逆さまにしてみました。
こうするとインクの色が良く分かります。

これらのインクで LIFE のA5リフィル用紙 横罫(クリーム色)に書いてみました。
筆記には次の真ん中のガラスペンを使用しています。
 ガラスペンの上下に長さの比較のために万年筆を置いています。
手に当たる部分もねじれていて持ちにくいので、ボールペンのグリップに
使用されていた赤色のスポンジを半分に切って、かぶせています。
このガラスペンはAmazonから送料込み235円程度で購入。

石田文具オリジナルインクは8種類(以下の色名は順不同)。50ml 2000円+税
1.函館トワイライトブルー(ブルー)
2.函館山(グリーン)
3.函館八幡坂ブルー(ターコイズブルー)
4.函館カレー(茶色、レストラン五島軒のカレーの色)
5.ほっきーるーじゅ(朱色、ほっき貝の寿司の一部の赤)

6.渋墨(黒)
7.函館がごめ(がごめ昆布の色)
8.IAI135(渋茶色、函館遺愛女子学院の校舎の色)

6~8は、そのうち買いに行こうと思います。

以下は余談です。
石田文具ではインクの他にこんなものも購入しました。
・プラチナ万年筆 MIXABLE INK用 Empty Bottle(空ビン)容量20ml 500円+税
・パイロット 万年筆カクノ 透明 EF(極細字) 1000円+税
逆光の状態。背景が白飛びしています。カメラの絞りをF1.4(開放)にしたため。
絞りをF8にしたら次のように。右端のビンには懐中電灯の光を当てています。
真ん中のインクは前日(9月18日)に函館蔦屋書店で買ったインク。
プラチナ万年筆 MIXABLE INK #57 Aqua Blue(アクアブルー)60ml 1200円+税


カクノを買って専用葉書で応募すると次の豪華なプレゼントが当たります。
抽選で10名に「kakuno + 色彩雫mini24色セット」が。
キャンペーン応募受付期間:2018年10月15日(月) 当日消印有効

あっ、言い忘れるところだった。
プラチナ万年筆の新製品プロシオンが入荷していました。
石田文具の低価格万年筆のコーナーに専用のディスプレイが。
カクノ(kakuno)の右です。ズームして行きましょう。


このプロシオン、試し書き用のペンもカウンターに用意されています。
軸の色はターコイズブルー。ペン先は<F>。

店員さんに頼んで試筆をさせてもらいました。
ネットで評判のとおり、ペン先が柔らかく良い書き味です。


石田文具のイベント予告(日時は未定)
10月に「万年筆用インクの調合」を行うイベントが店内で開催予定。

10月27日(土)と28日(日)にPILOTのペンクリニックがあります。
27日は午前10時から午後6時まで、28日は午前10時から午後5時まで。
休憩時間は昼の12時から午後1時まで。
診断・調整は一人2本まで。部品交換には実費が必要。
国内・国外のメーカーは問いませんが、モンブランは除きます。

2018年9月18日火曜日

万年筆の棚卸し 1 パイロット

去年の1月から万年筆を集め始めて1年と8ヶ月が過ぎました。
正確な数は不明ですが、170本くらいはあると思います。

youtubeでTACAさんの万年筆の動画を見始めて、その奥の深さに
相当に影響を受けました。当初は雑誌の付録万年筆を中心に
集め始めたのですが、徐々にブランド品の方にも手を伸ばし
今に至ります。

買った万年筆やインク、ノート、システム手帳などは
その日のうちに、常に手帳に記録しています。

万年筆にインクを入れた記録も途中から、A5サイズの
システム手帳に書いて備忘録としています。

バラバラに書いただけでは、どんなものを持って居るか
探すのが大変なので、万年筆のメーカー(ブランド)ごとに
まとめる必要性が出て来ました。

では、万年筆の棚卸しを開始します。
第1回目は国産の3大メーカーの一つパイロットです。

最初に手書きのメモを示します。(説明は14種類、全23本)
用紙はLIFEのノーブル リフィル A5 横罫(クリーム色が眼にやさしい)。

これだけだと実感が湧かないので、以下、写真入りで解説します。
スタンド上の万年筆を、上から下へと順に説明して行きます。

使用機材はキヤノンの一眼レフとマクロレンズ(35mm換算65mm相当)。
CANON EOS 7D + EF-S 35mm F2.8 Macro IS STM
カメラのピントは一番手前の万年筆に合わせています。照明は蛍光灯。

略号の説明:カはインクカートリッジ、コはコンバーター(コ40はCON-40)
重量はインクカートリッジまたはコンバーター込み。

定価はメーカーのカタログ記載のもの。Amazonや楽天などでは
それより何割か安い場合があります。

1~5
(番号)(名称)(軸色)(字幅)(カ/コ)(重量)(定価)
1.ペン習字ペン(ノンカラー)<EF>カ 10g 500円+税
2.カクノ GY <F> コ40 13g 1000円+税
3.プレラ色彩逢(いろあ)い TLG <M> コ50 16g 3500円+税
4.コクーン BO <F> カ 25g 3000円+税
5.キャップレス デシモ LB <F>18K コ40 20g 15000円+税

略号:TLG 透明ライトグリーン、GY グレー、BO ボルドー、
     LB ライトブルー、18K 18金ペン先
1~4はペン先がステンレス製です。
字幅:EF 極細、F 細字、M 中字、B 太字、BB 極太

余談ですが、ペン習字ペンは終売(在庫が無くなり次第、廃番に)です。

6~10
6.カスタム74 B <EF> 14K コ70 22g 10000円+税
7.カスタム ヘリテイジ 912 <SFM> 14K コ70 25g 20000円+税 
8.カスタム 743 B <WA> 14K コ70 26g 30000円+税
9.ジャスタス95 NB <FM> 14K コ70 27g 30000円+税
10.カスタム 845 <M> 18K コ特製 29g 50000円+税

軸色:B ブラック、NB ネットブラック(軸色なしはブラックのみ)
字幅:SFM 中細字・軟、WA ウェーバリー、FM 中細字
略号:コ70 CON-70、コ特製はCON-70とも違う特製品
軸の色は全てブラックです。

11~13(上の2本は「プレラ色彩逢(いろあ)い」TBとTR、どちらも<CM>)
略号:TB 透明ブルー、TR 透明レッド。CM カリグラフィー・中字
11.エラボー LB <SEF> 14K コ70 34g 25000円+税
12.エラボー B <SM> 14K コ40 18g 18000円+税
13.エラボー LB <SB> 14K コ40 31g 25000円+税

12の軸は樹脂製なので軽い。他の2本は金属製(黄銅に塗装)。
ペン先の刻印は<SEF>だけが<SE>という表記。
エラボーの字幅:EF 極細、F 細字、M 中字、B 太字 の4種類。
Sは軟(ソフト)。英字表記は ELABO ですが、英単語では無い。
どんな意味かは土橋正さんのサイト「pen-info」に説明があります。

余談ですが、メルカリで「エラボー 細字・軟」と書いたものを買ったら、
実際には<SE>つまり極細のペン先であった。

この<SE>のペンで書いた時に、いやに字幅が細いなと感じた。
<F>にしてはインクフローが悪すぎる、調整が必要だと思った。

14.カスタム ヘリテイジ 92 NC <F> 14K 22g 15000円+税
略号:NC ノンカラー     (重量はインク込みです)
パイロットのカタログを見ると次のように書かれています。
スクリュー式万年筆。インキ吸入式。
インキ吸入を楽しめるスケルトンボディ。
ネットの商品説明ページには「インキ吸入量:約1.2ml」と。



以下は上で説明したものと同種のダブリになります。

右上の3本はマーカー。
下の2本は、カクノ くまモン透明が2種。透明黒<F>と透明赤<M>。
価格は 1100円+税。通常より100円高いのは熊本地震の寄付の分です。