2015年9月30日水曜日

星空撮影講座 練習その1

9月30日(水)午前4時前後に星空を連写撮影しました。撮影場所は家の車庫前。

南の空にオリオン星座、西の空に月が明るく見えていたので、初めて
連続撮影を試みた。三脚とケーブルレリーズを使用。

使用カメラ:富士フイルム X-T1
使用レンズ:同 XF23mm F1.4 (35mm換算 35mm)
ケーブルレリーズ:純正 RR90(ロック機能付き)
三脚:Manfrotto 290 アルミ、3Way雲台804RC2付属

この三脚は3次元方向を別々に変えられるので、星空撮影にはぴったり。

なお、タイトルの星空撮影講座は、フォトアドバイスが実施している。
正式名称は「写真実践講座~星空撮影~」。有料の通信講座です。

撮影条件(設定)
絞り:F2.8、ISO:1600、WB:4000K、シャッター速度:8秒

開始時刻 3:50 (4:03~4:11 雲が画面の右半分を覆った)
終了時刻 4:39 (経過時間 49分)
撮影枚数 356枚 (連写の設定は最後の余談で説明)

北海道の気温は日中は最高20℃前後。朝晩は気温がぐっと下がるので、夜間に撮影する際にはレンズの結露にご注意。今回も外から部屋の中にカメラを入れた途端にレンズが曇った。涼しい玄関で少しなじませてから、部屋に入れるのが安全。

メディア(SDカード)などは、すぐ抜いてパソコンに入れても問題なし。
ちなみに、今回使用のSDは Transcend 32GB(90MB/s 600x)。これ一枚でRAW+JPEGが800枚保存出来ます。Amazonで1600円也。

撮影終了後に、356枚をKikuchiMagickというフリーソフトで「比較明合成」。
使用PC:Windows 7 (64bit)

まずは最初と中間と最後のショットをご覧ください。
写真1 時刻 3:50 撮影開始
 オリオン座がはっきりと見えています。
写真2 時刻 4:09 憎い雲が
雲が押し寄せて来たのは 4:03から 4:11頃まで。邪魔です。
写真3 時刻 4:39 撮影終了
空が大部明るくなって来ました。函館の日の出の時刻は5:30頃。
最初の写真と比べて、星座が右方向に移動していることが分かる。

さて、上記ソフトで356枚の写真を比較明合成するのに要した時間は約4分。
その結果は次のとおり。(1枚の写真になる)
写真4 星の点が繋がって線になった
星の移動は左下から右斜め上へと続く線で表されている。

元の1/4のサイズに縮小したものを次に掲載。
写真4の拡大版
邪魔な雲は 4:03 から 4:11 までの8分間、画面の右半分を占領した。
その部分の撮影枚数は60枚。これを除いた 296枚を再び同ソフトで比較明合成した。処理時間は2分40秒。次のとおり、線が中抜けしている。
写真5 大きな雲を除いた結果
ちなみに、車庫の上にテレビのアンテナを設置している。アンテナから車庫へと右斜め下に伸びている白い線は針金である。これが無いと大風の時にアンテナが倒れてしまう。

以下は余談です。
使用カメラの写真を見ながら、撮影時の設定を説明します。
写真6 真上から見たところ
本体軍艦部の左側に感度ダイヤルがある。ここでは ISO:1600に合わせている。
右側にある2つのダイヤルの内、左はシャッタースピードダイヤル。「T」でシャッター速度優先に設定。右端は露出補正ダイヤル、露出:0EVに。

交換レンズ XF23mm F14 の絞りを F2.8に設定した。レンズフード付き。
写真6 背面の様子
真後ろからカメラを眺めると、ファインダーの左右のダイヤルは2段になっている。

左の感度ダイヤルの下側はドライブダイヤル。ここでは「CL」で低速連写に設定。他の設定は次のとおり。「BKT」ブラケティング、「CH」高速連写、「S」1コマ撮影、多重露出、「ADV.」アドヴァンストフィルター、ぐるっとパノラマ。

写真7 フードをはずしたところ
レンズの絞りリングを押し下げて、MF(マニュアルフォーカス)に。距離指標を∞(無限遠)に合わせた。このレンズに手振れ補正の機能は無い。
写真8 前面
手前のレンズが大きく写っているため、隠れて見えないが、ボディの向かって右下にあるフォーカスモード切換レバーを「M」マニュアルに設定。

写真9 手に持ったところ
ドライブダイヤルを「CL」低速連写に合わせて、レリーズを接続してから、カメラを三脚に取り付ける。明るい部屋で必要な設定が終わったら、三脚ごと外に持ち出し、いよいよ星空を撮影する。

このところ、日中晴れていても夜になると雨が降ったり曇ったりが続いている。星空は雨や雲が無い時しか撮れない。雲があっても、空に星が見える範囲が広ければ、夜中まで待っても撮影をしている。

最近の天気予報は余り頼りにならない。夜が晴れの予報なのに、雨が降ったり、雲が全天を覆っていたり。

レンズを付けた時の重さは合計 785g。キヤノンの一眼レフと比べたら、この富士フイルムのミラーレスは軽くて良い。

9月中旬に秋田県の男鹿半島に旅行に行った際に、これを持参した。リュックにカメラと交換レンズ(XF18-135mm)を一本、それに重さ1kg程度の6段三脚を入れて、更に着替えなどを詰めても、5kg程度で済んだ。

ちなみに、その三脚は Velbon UT-43Q(自由雲台)。カメラのキタムラで12,000円で購入。縮めると27cmと短くなり、場所を取らないので重宝している。耐荷重は2kg。

スーパームーン 後の祭り

9月28日(月)は月が一番大きく見えるスーパームーンの日でしたが、函館は曇りと雨で全く撮影になりませんでした。

仕方なく、日付が変わって雨が上がり、雲が晴れるまで、起きて待っていました。午前3時過ぎに、ようやく晴れ間が少し見えて来たので、カメラを持って玄関前に立ちました。

使用カメラはパナソニック DMC-FZ200。24倍ズームのコンデジ。焦点距離 35mm換算25-600mm。絞りはズーム全域F2.8。

絞り:F2.8、露出時間:1/3秒、ISO:1600、焦点距離:44mm(35mm換算、以下同様)

上の雲が流れて行った後に今度は望遠側で撮ってみました。
トリミングしました。
絞り:F8、露出時間:1/500秒、ISO:100、焦点距離:600mm(35mm換算)

その後、また雲の大群が押し寄せ、撮影終了。
下の方に月が顔を出しかけていますが、もう全体を見ることは出来ませんでした。
絞り:F2.8、露出時間:8秒、ISO:200、焦点距離:25mm(35mm換算)
露出補正:+2.3EV

2015年9月28日月曜日

空にこんなに星があったなんて知らなかった

フォトアドバイス写真実践講座「星空撮影」を受講することになりました。
星景写真を撮れるようになることが目標です。

自分で星空をきれいに撮ってみたいという願望はあれど、知識も技術もない。そこで上記の強い味方におすがりします。

とりあえず、通信講座の開講が9月30日なので、それまで、少し練習をしてみました。

今月中旬、秋田県男鹿半島の門前という漁村に旅行に行った折りに、星空を写して来ました。右上にオリオン座が見えます。左下は金星(明けの明星)。
写真1
撮影データは次のとおり。撮影時刻:午前 4:35
カメラ:富士フイルム X-T1
レンズ:同 XF18-135mm F3.5-5.6(35mm換算27-206mm相当)
絞り値:F16、露出時間:20秒、ISO感度:1600、焦点距離:27mm相当

写真2
参考までに同じ機材で絞りを変えて撮った写真のデータも。午前 4:30。
絞り値:F3.5、露出時間:10秒、ISO感度:1600、焦点距離:27mm相当
こちらは星の数が多く写っています。画面も明るくなって見やすいです。

ところで、私は滅多に星など撮影したことが無く、絞りをいくつにするかも、全く知りません。

フォトアドバイスの写真投稿サイト「PHOTO DAYS」に写真1を投稿したところ、ある人から貴重なアドバイスをいただきました。

その内容のポイントは、絞りのF値を2.8と明るくすると沢山の星が見える、ということです。2番目に24mmの広角レンズを使用する。

そのご指導を胸に刻んで、9月27日(日)の夜(中秋の名月)に函館市内の各地を巡り、夜空を撮って参りました。その内の一枚をご紹介します。

写真3
これも上の2枚と同じカメラを使用。中央にカシオペア座の逆Wがあります。
レンズ:富士フイルム XF23mm F1.4(35mm換算 35mm相当)
絞り値:F2.8、露出時間:20秒、ISO感度:200、焦点距離:35mm相当

少し画像が小さいので、拡大図を次に掲載します。(元の1/4に縮小したもの)
写真4
感動しました。今まで肉眼で見えなかった星が、こんなに一杯あったなんて!
教えてくれた方には本当に感謝しております。