2014年7月28日月曜日

2014/07/27(日) 北斗市夏まつり協賛「花火大会」を真四角写真で

函館市のお隣、北斗市夏祭り協賛 花火大会
2014年7月27日(日) 21:00~21:30(30分)
場所 上磯漁港  打ち上げ数 800発

当日の天候は曇り、風無し。無事終了後に小雨。
漁港の堤防の先の方が打ち上げ場所でした。

元町公園の時(約1km)よりもグンと近い、堤防の根元が空いていたのは誠にラッキーでした。おそらく 200m位とすぐ目の前です。花火が頭上に上がるため、カメラのレンズを上向きにしないと構図に入らない。かつ、一番広角側で撮りました。

前回と同じ機材で花火を撮影して来ました。
但し、会場に着いたのが開始15分前。三脚やカメラの設定に手間取り、花火が始まってしまいました。

前回と少し違うのは、三脚を3台持参し、そのうち2台はレンズ交換式カメラ、もう1台はコンデジで動画を撮りました。途中で動画が止まったりとハプニングもありましたが、カメラでの撮影自体は特に支障もなく……。

いや、あせって、今回は縦写真にするのを忘れてしまったり。それで、前回と趣向を変えて、縦横の比が同じ「真四角写真」にトリミングして、ご紹介します。






上は露出時間 9秒。沢山上がるのを全部入れようと頑張ったのですが、欲張り過ぎて露出オーバーに。複数の花火を入れた写真を撮るのは今後の課題に残します。





少し単調なので、縦や横の写真も入れてみます。






風が無いお陰で、丸い花火は球形に広がっています。見やすいですね。
時々、三脚に足をぶつけて、ブレた写真もありますが、ご愛嬌ということで。








ここで言い訳を。本当は下の方で複数上がる水上花火も入れたかったのですが、カメラのレンズを下方に向ける余裕が無くて、一枚も撮れませんでした。




30分と短い時間に 800発が上がりました。観客も満足して居ました。

さて、上の写真は、まだ次の1台目の分です。続きは次回に。

機材 CANON EOS 7D + TAMRON 16-300mm
撮影条件 焦点距離 35mm換算 24mm 絞り F16
 シャッター速度 BULB  露出時間 5秒(平均)
 ホワイトバランス 白熱電球 ISO感度 100

以下は余談です。「日本カメラ」2014年8月号にも花火の小特集が出ています。簡単過ぎて、ほとんど参考になりませんでしたが、次の一節だけが印象に残りました。

花火のような高輝度が強いものは、NDフィルターを付けるとフレアーが出たりすることがあるので、付けない方が良い、と。

ぢゃー、5千円も出して、AmazonにNDフィルターを注文したのに、無駄になるのか、と思うと腹立たしい限り。

2014年7月24日木曜日

花火撮影ガイド…本やブログなど

私は今年初めて、一眼レフでバルブ(Bulb)で花火を撮影しました。
こういう撮影方法があるとは、それまで全然知らないほどの素人です。

撮影する前(花火大会の前)に準備として、花火撮影のやり方を解説した本や雑誌、ブログなどを探しました。以下は手に入った少ない情報ですが、ご紹介します。思いつきで書いていますので、矛盾することもあると思いますが、経験がないもので、そこは、ご容赦願います。

(掲載写真は 2014/07/20 函館新聞社主催「函館港花火大会」で撮影)
(函館の元町公園から撮影。下側の右に見えるのは五稜郭タワーと摩周丸)
(カメラ CANON EOS 7D + レンズ TAMRON 16-300mm、焦点距離35mm換算 123mm、露出時間 8秒、絞り F13、ホワイトバランス 太陽光)A4用紙にプリントしたら、少しピントが甘かった。

内容を大まかに、次の4つに分けてみました。
1.ブログ / 2.本(ムック) / 3.雑誌 / 4.テレビ
それぞれの特徴、長所・短所なども含めて書いてみます。

最初にブログですが、パソコンや iPad 、スマートフォンなどで主に自宅で見ます。花火撮影の基礎知識を前もって、ざっと理解するのに便利です。筆者の実例写真が見られます。

花火会場まで持参できるのは、荷物にならない iPad やスマホですが、画面が小さいとか、バッテリー切れだと良く見ることが出来ません。Wi-Fi の受信機も必要です。会場に着いてから、カメラや三脚の設置などで時間が無くて、多分、見る暇がないと思います。なぜかと言うと、必要なページを探すのに時間が掛かるから。

2番目に解説本(ムック)ですが、比較的大判のものが出ています。会場に持って行くには荷物になります。やはり、事前に読んでコツや要点をメモしたりするのに役に立ちます。一冊2千円前後しますが、年に一度しか見なくても、長く使えるので買っておいた方が良いです。

3番目の雑誌(もちろんカメラ雑誌)ですが、それぞれの季節ごとのテーマに合わせて、特集が組まれています。たとえば、春は桜(3月号)、夏は花火や滝、海など(8月号)、秋は紅葉(10月号)、冬は雪(12月号)など。

季節は毎年めぐって来ますので、最新号でなくても、古い雑誌であっても、結構参考になります。まぁ、デジカメで撮るのでしたら、せいぜい5年以内の雑誌がオススメです。余り古いと、自分の持っているカメラの機種(シリーズ)の作例や使い方が出ていないことがありますので。ブックオフなどで100円~500円程度で入手出来ます。

本と違って、雑誌の場合は、自分が必要とするページだけを切り取って、それをファイルに入れて、どこにでも持参することが出来ます。バッグに入らなければ、2つ折りにしても惜しくはないですし。早めに会場に行って、機材の準備をした後に、ちょっと取り出して、チラ見すれば良いです。

(カメラ FUJIFILM X-Pro1 + レンズ 同 XF10-24mm、焦点距離35mm換算 36mm、絞り F10、露出時間 9秒、ホワイトバランス 太陽光、但し元の写真から60%にトリミング済み。次のも露出時間以外は同様)

前置きが長くなりましたが、具体例を次に示します。

1.ブログ
 超初心者向け。これからデジカメを買う人には必見。
 デジカメ ガバサク談義(たくき よしみつ氏)
(特に、「デジタル一眼購入ガイド 2014年夏版」)

「花火撮影テクニック」(「金武 武」氏)
花火撮影のプロが書いてある至れり尽くせりのブログ。

2.本(ムック)
 金武 武『デジタルカメラ 超・花火撮影術』アストロノーツ 税込2160円
 発行日 2014年6月23日(サイズはデジキャパと同じ、A4より縦が少し小さい)

 副題:達人が伝授する『花火撮影のバイブル』
 (AstroArts の撮影術シリーズ アスキームック)

 巻末に、「厳選!オススメ花火大会ガイド 100選」
 まさにタイムリーなムックが出ました。花火の歴史や種類も分かる。

 95ページに「花火撮影において革命的な機能」を掲載!
 ライブバルブで撮る~仕上がりを確認しながらバルブ撮影~
  オリンパスのカメラに搭載されている「ライブバルブ」機能。
   -- OM-DシリーズやPENシリーズに搭載

 86ページ 水に映る花火を撮る
   -- 三脚を水面ギリギリまで低くする

3.雑誌
 上記ブログの「金武 武」氏は、次のカメラ雑誌にも花火撮影の記事を掲載しています。ブックオフで入手。

 月刊「カメラマン」2011年8月号と、同誌 2013年8月号
 ・花火は明るいのでND(減光)フィルターを付けるべし。
  ISO100の場合、ND4をレンズに付ける。ISO200ならND8。

 カメラ・機材の設定や露光コントロールなどについても具体例あり。

 月刊「デジキャパ」2014年8月号(豪華付録付き)税込980円
  金武氏の花火撮影特集があります。上記2000円+税の本が高いと思う人は
 この雑誌を買い、氏のブログで補足すれば良いです。

 月刊「カメラマン」2012年8月号の花火特集
 花火を撮って40年の「小野里 公成」氏が執筆。ブックオフで入手。
 小野里公成の「正統派」花火の撮り方 からポイントを抜粋します。

 ・会場での行動 … 出来は撮影場所で9割方決まる
    (打ち上げ場所から300~500mの地点、風上に陣取る)
 ・設定 … 花火の種類別 絞りセッティング
    (明るい花火、暗い花火でレンズの絞りを変える)
 ・実践1 脇役を入れてスケール感を出す
 ・実践2 難敵スターマインの攻めどころ

 単発の花火で、爆芯(ばくしん)が抜けたものは失敗作!
 その原因はシャッターを開けるのが遅れたミス。

 カメラ・機材の設定や露光コントロールなどについても具体例あり。

(露出時間 12秒、それ以外は上と同じ)

4.テレビ
 最後に忘れてはならないのが、テレビの花火中継番組。
例えば、毎年8月にNHK衛星ハイビジョンで秋田の大曲花火大会の模様を、専門家の解説入りで放送します。これを録画しておき、次の年の花火撮影の参考にします。

 ローカルテレビになりますが、函館のケーブルテレビ「NCV」では、毎年7月の海の日記念「函館港花火大会」(函館新聞社)の模様を実況中継、翌日から2週間ほど毎日、ダイジェスト版を放送しています。

これらのテレビ番組を見て、花火の種類や特徴を覚えます。テレビの画面をコンパクト・デジカメでスナップしても良いでしょう。


以下、余談です。

初心者の悲しさ、花火撮影の条件は、1に三脚(とケーブル・レリーズ)、2に一眼レフのバルブ(Bulb)で長秒撮影(4秒~50秒)、3に ND(減光)フィルター だとばかり思っていました。おまけにレンズは絞りが F8 から F22 で、ISO感度は100 が常識。後で、固定観念と分かる。

しかし、それらの条件のいずれも必須ではない、という実戦派のカメラマンが居ます。手持ち、レンズは開放 F2.8 、ISO感度 1000~12800。シャッター速度は 1/15、1/30、1/50 秒でも、単発の花火から連発のスターマインまで、見事に、ばっちり写し込む。もちろん、NDフィルターなど使わない。

ちなみに、このカメラマンが使用しているのは、キヤノンのフルサイズ一眼レフと標準ズームレンズのみ。フルサイズでなくても良いとおっしゃる。

最初のこれしか無いと思い込んでいたのが、馬鹿みたい。
色んな取り組み方があるものだ。まだまだ工夫の余地がありそうです。


続編 2014年7月20日 花火大会(函館新聞社主催)

前回写した花火の写真の中から、別のを追加します。

撮影機材は次のとおりです。

 キヤノン EOS 7D + レンズ TAMRON 16-300mm F/3.5-6.3 Di Ⅱ VC PZD MACRO(約18.8倍ズーム、35mm換算25.6-480mm) 合計の重量は約1.6kg

WB(ホワイトバランス)は太陽光。SS(シャッタースピード=露出時間)は2~15秒程度。ISO感度は100。ND(減光)フィルターは付けず。



上の写真の花火は格好良いですね。風の影響でちょっと斜めになっている。

この日は強い西風が吹いていたので、煙が左方向へ吹き飛ばされている。
打ち上げ場所の「緑の島」の南側にある、函館山の中腹の元町公園が今回の撮影場所。
(直線距離で、大体1kmほど離れている)

東側の魚市場あたりが一番きれいに花火の全貌が見える。そこなら水上花火と打ち上げ花火のコラボレーションもレンズに収められる。次回8月1日の函館市の花火大会では、魚市場に撮影ポイントを確保したい。

魚市場からだと、緑の島の正面に位置しているので、花火が完全な円形に見えると思う。

水上花火は、緑の島と魚市場の中間辺りから火が上がるので、元町公園からだと、打ち上げ花火と水上花火が間を置いて、左右に分かれて見える。そうすると、両方を一枚の写真に収めると、どちらも小さく写ってしまう。

上の写真はシャッターを切るタイミングが遅れたので、上方の花火が消えかかっている。











これは何でしょうね? 背景はぶれず、花火がぶれている。