(訂正箇所等には、「※」印を付けてあります)
第18回 函館新聞社 函館港花火大会~「海の日」制定記念
今年は7月20日(日)の午後7時20分に開催されました。天候は曇り。
7時45分打ち上げ開始~8時45分終了。
実況中継が地元の「FMいるか」のラジオ放送と、ケーブルテレビ「NCV」のテレビで放送されました。(テレビのダイジェスト版は今週毎日放送中)
心配していた雨も無く、花火大会は、つつがなく予定どおりに進みました。
只、上空に雲があり、風が強かったため、上空に上がった花火が港外の方向に流される傾向がありました。満開の花火の上が雲に隠れることも多々ありました。以下の画像で確認することが出来ます。
さて、花火の観覧場所は上の一行目のリンクで見ることが出来ます。
見物人は去年と同様の6万人と、主催者側の函館新聞社が発表しています。
私は当日、函館山の中腹にある元町公園に三脚を2台立てました。
具体的には、旧函館区公会堂の入り口付近の道路の港側にある柵(さく)の辺りです。
※追加情報。打ち上げ場所の「緑の島」から、撮影場所の元町公園までは、直線距離にして約1kmあります。函館市の市内地図で確認しました。ちなみに、緑の島から対岸の摩周丸までは約400m、同じく対岸の魚市場までは約300mです。
午後7時少し前に現地に到着。まだ日没前なので明るいです。但しカメラの露出時間を間違えて4秒にしたので、空が真っ白のピーカン状態です。(但し曇りなので、青空は初めから見えず)建物の少し上が函館港。
開会式の始まる7時20分頃には、日も沈み辺りは暗くなっています。
上の2枚の写真は、いずれも次のコンパクト・デジカメで撮影したもの。普段使うオート撮影モードなら手振れ補正が効くのに、この時は絞り優先にして、かつ手振れ補正を切りにした結果、見事にブレブレ。2枚目は何故こうなったのか全然見当も付きません。露出時間は両方とも8秒、同じく絞り値は F3.3。(機材:Panasonic DMC-TZ30。20倍ズーム)
花火の撮影には次の2台のカメラ等を使用しました。当然、三脚も2台。予備に、もう1台の計3台を軽自動車に積み込んで来た次第。
後ろを振り向くと、旧函館区公会堂がライトアップされていた。ピンぼけ気味。
花火の見物人(100人ほど)も続々集合。カメラを三脚にセットした人は20人くらいか。
7時20分頃の撮影場所。以上3枚は EOS 7Dで撮影。
上下は同じ写真の向きを変えただけ。撮影は X-Pro1で。緑色の出ている箇所が街灯。水平線の十文字の中心付近に、小さく五稜郭タワーが(地元の人しか判別出来ないが)見える。
不思議な写真だが、これはシャッターを押した直後に、カメラの向きを横から縦に変えた結果。光跡が半円を描いている。1.キヤノン EOS 7D + レンズ TAMRON 16-300mm F/3.5-6.3 Di Ⅱ VC PZD MACRO(約18.8倍ズーム、35mm換算25.6-480mm)
いずれも今回の花火大会で使うべく、今月、カメラのキタムラ函館美原店で購入。カメラは中古ですが、レンズは新品です。レリーズは純正キヤノン リモートスイッチRS-80N3(約5千円)。NDフィルターはレンズに装着せず。
2.富士フイルム X-Pro1 + レンズ XF10-24mm F4 R OIS(超広角ズーム、
35mm換算15-36mm)
上と同様に、カメラは中古ですが、
レリーズはキングのオートストップレリーズ30CM(1420円)。カメラのシャッターにネジ穴が切ってあり、そこに、このレリーズをねじ込みます。同じくNDフィルターは付けず。その理由は、単にAmazonに注文が間に合わなかったということ。
カメラは両者とも、センサーサイズが APS-C。センサーの違いは次のブログを参照してください。
デジカメ ガバサク談義(たくき よしみつ氏)
(特に、「デジタル一眼購入ガイド 2014年夏版」)
実を申しますと、花火大会の前日に泥縄で「花火撮影テクニック」というブログを見つけて、にわか仕込みの知識を身につけて、あわてて対処した次第。
このブログの執筆者「金武 武」氏は次のカメラ雑誌にも花火撮影の記事を掲載しています。たまたま、数日前にブックオフで見つけて買ったもの。
月刊「カメラマン」2011年8月号と同誌 2013年8月号。
※新刊で購入した「デジキャパ」2014年8月号(豪華付録付き)にも金武氏の花火撮影特集があります。
以下、説明抜きで、2台で合計700枚ほど撮った中から、何とか写っているものを掲載します。時間があったら、後から説明を補足したいと思います。
露出時間、上が20秒、下が12秒。焦点距離24mm(35mm換算で36mm)。
ホワイトバランスは太陽光。
露出時間、上が9秒、下が18秒。
露出時間、上が15秒、下が14秒。
以上の6枚は X-Pro1で撮影。これはカメラを縦置き専門にした。
一体に露出時間が長すぎて、空が明るくなり過ぎた。バルブ(Bulb)にするのを間違えて、絞り優先にしていた。絞り値はF10。焦点距離24mm(35mm換算で、以下同様)。ISO 200。これは明るすぎるので、ISO 100にすべきだった。
以下の20枚は EOS 7Dで横置きで撮影。バルブで、絞り値は全部 F13で統一。
同様にISO 100。焦点距離は、その都度変えた。
2台を三脚に付けて横並びに置いて、2つのレリーズを両手に持って、交互にシャッターを切った。
花火は意外と明るいので、ND(減光)フィルターをレンズに付けて撮るのが普通らしい。後から Amazon にND4とND8を一枚ずつ注文したら、合計5千円超!
唯一、打ち上げから満開までが一枚に収まっている写真。上の方は雲に隠れている。焦点距離:37mm。
上は露出時間が80秒。シャッターを押し込んだら、そのまま固定された。気が付いたら、こんな真っ白けに。明らかに露出オーバー。
※追加。この花びらみたいな形の花火はカメラの故障や失敗ではなく、こういう種類の花火であると判明。その情報は次のムックから得ました。
金武 武『デジタルカメラ 超・花火撮影術』アストロノーツ 税込2160円
発行日 2014年6月23日(このムックのサイズはデジキャパと同じ、A4より少し小さい)
右の下辺りに見える灯台みたいのは、五稜郭タワー。右下はライトアップされた摩周丸の一部。露出時間:8秒。
上は露出時間が2秒。何やら立体的な感じがする。
露出時間は上が3秒、下が4秒。
上の2枚は強風で西の方向に花火が流されている。
上、露出時間:7秒。露出オーバーで下のが白くなってしまった。
上、露出時間:5秒。これも不思議な立体感が。
上、露出時間:7秒。相当明るい大玉だったのか。露出オーバーで真っ白け。
下側の真ん中辺りに、五稜郭タワーが見える。
上、露出時間:2秒。
上、露出時間:1秒。
この辺りから望遠側にズームしたらしい。露出時間は上が1秒、下が3秒。焦点距離 77mm。
花びらみたいな。露出時間:1秒。
動物シリーズの一枚(豚、カッパ、ネコ、カエルなど)。
最後のオリオン座みたいな点の集合は何なのか。割れる前の花火か?
手振れしているような気が。三脚に体が触れたのだろうか?
ポケットラジオを携帯していて、FMいるかの花火のメニューを確かめながら撮影をした。実はバルブにして、レリーズを使ったのは、生まれて初めて。只今62歳です。ちなみに7月4日(アメリカの独立記念日)が誕生日。
去年までは主にカメラの動画で花火を撮影していた。こうやって、一枚一枚をシャッターを切って、また切ってを連続して一時間。こういう花火の撮影スタイルは経験が無く、あっと言う間に終わってしまった。
一つの花火を大体、2秒から3秒くらいで写し取るには、この元町公園は向いていないと思う。その理由だが、打ち上げ場所の緑の島から直線距離にして
これが魚市場や金森倉庫などの、緑の島から1km以内の撮影ポイントなら、打ち上げた時の音が聞こえた瞬間にシャッターを切り、レンズを開けて、花火が満開になった後にレンズを閉めるというタイミングで、丁度良い加減で花火の全体が写真に収まるのだろう。
次の機会だが、8月1日の函館港祭りの初日に函館市の花火大会がある。同じ場所で花火が打ち上げられるから、そのすぐ近くに、早めに行って撮影場所を確保して、より花火大会らしい写真を撮ることにしたい。
今回の花火大会が終わった後に、知人のカメラの経験者からアドバイスをいただいた。黒い茶筒のようなものを用意して、レンズにかぶせたり、取ったりして、複数の花火を一遍に一枚の写真に閉じ込めるテクニックだ。(多重露光?)
黒い布の袋でも代用できるので、それなら自宅にありそうだ。
8月1日には、写す専用のカメラは一台にして、サブ機を一台用意することにしようと思う。
今回の花火大会は全メニューを正味一時間で終了した。
バッテリーは1個で余裕があった。メモリカードも8GBが1枚ずつで間に合った。今回は両方とも予備を持参したが、使わずに済んだ。これが2時間だったら、それぞれ2倍が必要になるだろう。
せっかくの5Dの出番はないのですか?
返信削除煙が写っていないのは風が強かったのですか?
回答致します。先に簡単な後者から。
削除煙が写っていない理由としては、花火の打ち上げ場所から、撮影場所までの距離を、函館の市内地図で見てみました。約1kmあります。夜7時から9時頃までは上空に西の方角に強い風が吹いていました。おそらく、花火の煙は強風で吹き飛ばされたものと推測されます。
次に前者の回答です。実は、キヤノン EOS 5D Mark Ⅱ と交換レンズ10本以上、その他周辺機材を知人に一括してお譲りしました。従って手元にフルサイズのカメラはございません。送った時期ですが今年の6月中旬頃の話です。
手放した理由ですが、右手の痛みから、重いものが持てなくなって、やむなく軽いミラーレス(富士フイルム X-Pro1)を使用カメラにした次第。ところが今月に入って、知人にお祭りの撮影に誘われて、連写性能に強い一眼レフが必要になりました。そこで中古の キヤノン EOS 7D と新品のタムロンの高倍率ズームレンズを買いました。両者の重さは合わせて約1.6kgあります。これらを入手した直後に手の調子が劇的に改善しました。
フルサイズはレンズも高額で、自分の腕(技量、センス等)と比較して、コストパフォーマンスが悪すぎるので、手放して正解だと思います。なお、動き物に強い EOS 7D ですが、これ以上、金を掛けて交換レンズ等を買う積りはありません。現状のままで充分使えますから。
カメラは道具ですから、風景や人物は X-Pro1 と高いレンズに任せるなど、それぞれ得意な分野に適したカメラを使い分けて行こうと思っております。
EOS7Dは良いカメラですね!
返信削除2009年の発売直後のCanonのイベントに参加。
EOS講師の三島淳さんから「7Dを室内でもストロボなしで、AVにセットしてISO6400で撮って」と。
薄暗い酒蔵の中でも、ノイズの少ないクリアなことに驚いたことがあります。
一昨年知り合った沖縄出身のpress55さんは7Dで素敵な写真を撮っています。
気ままに写真館 http://express55.blog65.fc2.com/
ご参考までに。
EOS 7D を選んだ条件の一つに「防塵・防滴」があります。タムロンの16-300mm も「簡易防滴構造」とカタログに書いてあったので、発売から3ヶ月でまだ高価ですが、これに決めました。この組み合わせで「何でも撮ってやろう」と思っております。
削除「きままに写真館」を拝見しました。プロ並みの技量に驚いた次第です。冒頭の写真から、10年前に東福寺に父と紅葉を見に行ったことを思い出しました。その時はコンデジしかもっていなくて、大した写真も撮れませんでした。次に京都に行く機会があったら、ぜひ一眼レフで写してみたいです。
その次の白倉又谷の滝の写真も陶然とするほど素晴らしいですね。いつかこんな写真に挑戦したいものです。