こういう撮影方法があるとは、それまで全然知らないほどの素人です。
撮影する前(花火大会の前)に準備として、花火撮影のやり方を解説した本や雑誌、ブログなどを探しました。以下は手に入った少ない情報ですが、ご紹介します。思いつきで書いていますので、矛盾することもあると思いますが、経験がないもので、そこは、ご容赦願います。
(掲載写真は 2014/07/20 函館新聞社主催「函館港花火大会」で撮影)
(函館の元町公園から撮影。下側の右に見えるのは五稜郭タワーと摩周丸)
(カメラ CANON EOS 7D + レンズ TAMRON 16-300mm、焦点距離35mm換算 123mm、露出時間 8秒、絞り F13、ホワイトバランス 太陽光)A4用紙にプリントしたら、少しピントが甘かった。内容を大まかに、次の4つに分けてみました。
1.ブログ / 2.本(ムック) / 3.雑誌 / 4.テレビ
それぞれの特徴、長所・短所なども含めて書いてみます。
最初にブログですが、パソコンや iPad 、スマートフォンなどで主に自宅で見ます。花火撮影の基礎知識を前もって、ざっと理解するのに便利です。筆者の実例写真が見られます。
花火会場まで持参できるのは、荷物にならない iPad やスマホですが、画面が小さいとか、バッテリー切れだと良く見ることが出来ません。Wi-Fi の受信機も必要です。会場に着いてから、カメラや三脚の設置などで時間が無くて、多分、見る暇がないと思います。なぜかと言うと、必要なページを探すのに時間が掛かるから。
2番目に解説本(ムック)ですが、比較的大判のものが出ています。会場に持って行くには荷物になります。やはり、事前に読んでコツや要点をメモしたりするのに役に立ちます。一冊2千円前後しますが、年に一度しか見なくても、長く使えるので買っておいた方が良いです。
3番目の雑誌(もちろんカメラ雑誌)ですが、それぞれの季節ごとのテーマに合わせて、特集が組まれています。たとえば、春は桜(3月号)、夏は花火や滝、海など(8月号)、秋は紅葉(10月号)、冬は雪(12月号)など。
季節は毎年めぐって来ますので、最新号でなくても、古い雑誌であっても、結構参考になります。まぁ、デジカメで撮るのでしたら、せいぜい5年以内の雑誌がオススメです。余り古いと、自分の持っているカメラの機種(シリーズ)の作例や使い方が出ていないことがありますので。ブックオフなどで100円~500円程度で入手出来ます。
本と違って、雑誌の場合は、自分が必要とするページだけを切り取って、それをファイルに入れて、どこにでも持参することが出来ます。バッグに入らなければ、2つ折りにしても惜しくはないですし。早めに会場に行って、機材の準備をした後に、ちょっと取り出して、チラ見すれば良いです。
(カメラ FUJIFILM X-Pro1 + レンズ 同 XF10-24mm、焦点距離35mm換算 36mm、絞り F10、露出時間 9秒、ホワイトバランス 太陽光、但し元の写真から60%にトリミング済み。次のも露出時間以外は同様)
前置きが長くなりましたが、具体例を次に示します。
1.ブログ
超初心者向け。これからデジカメを買う人には必見。
デジカメ ガバサク談義(たくき よしみつ氏)
(特に、「デジタル一眼購入ガイド 2014年夏版」)
「花火撮影テクニック」(「金武 武」氏)
花火撮影のプロが書いてある至れり尽くせりのブログ。
2.本(ムック)
金武 武『デジタルカメラ 超・花火撮影術』アストロノーツ 税込2160円
発行日 2014年6月23日(サイズはデジキャパと同じ、A4より縦が少し小さい)
副題:達人が伝授する『花火撮影のバイブル』
(AstroArts の撮影術シリーズ アスキームック)
巻末に、「厳選!オススメ花火大会ガイド 100選」
まさにタイムリーなムックが出ました。花火の歴史や種類も分かる。
95ページに「花火撮影において革命的な機能」を掲載!
ライブバルブで撮る~仕上がりを確認しながらバルブ撮影~
オリンパスのカメラに搭載されている「ライブバルブ」機能。
-- OM-DシリーズやPENシリーズに搭載
86ページ 水に映る花火を撮る
-- 三脚を水面ギリギリまで低くする
3.雑誌
上記ブログの「金武 武」氏は、次のカメラ雑誌にも花火撮影の記事を掲載しています。ブックオフで入手。
月刊「カメラマン」2011年8月号と、同誌 2013年8月号
・花火は明るいのでND(減光)フィルターを付けるべし。
ISO100の場合、ND4をレンズに付ける。ISO200ならND8。
カメラ・機材の設定や露光コントロールなどについても具体例あり。
月刊「デジキャパ」2014年8月号(豪華付録付き)税込980円
金武氏の花火撮影特集があります。上記2000円+税の本が高いと思う人は
この雑誌を買い、氏のブログで補足すれば良いです。
月刊「カメラマン」2012年8月号の花火特集
花火を撮って40年の「小野里 公成」氏が執筆。ブックオフで入手。
小野里公成の「正統派」花火の撮り方 からポイントを抜粋します。
・会場での行動 … 出来は撮影場所で9割方決まる
(打ち上げ場所から300~500mの地点、風上に陣取る)
・設定 … 花火の種類別 絞りセッティング
(明るい花火、暗い花火でレンズの絞りを変える)
・実践1 脇役を入れてスケール感を出す
・実践2 難敵スターマインの攻めどころ
単発の花火で、爆芯(ばくしん)が抜けたものは失敗作!
その原因はシャッターを開けるのが遅れたミス。
カメラ・機材の設定や露光コントロールなどについても具体例あり。
(露出時間 12秒、それ以外は上と同じ)
4.テレビ
最後に忘れてはならないのが、テレビの花火中継番組。
例えば、毎年8月にNHK衛星ハイビジョンで秋田の大曲花火大会の模様を、専門家の解説入りで放送します。これを録画しておき、次の年の花火撮影の参考にします。
ローカルテレビになりますが、函館のケーブルテレビ「NCV」では、毎年7月の海の日記念「函館港花火大会」(函館新聞社)の模様を実況中継、翌日から2週間ほど毎日、ダイジェスト版を放送しています。
これらのテレビ番組を見て、花火の種類や特徴を覚えます。テレビの画面をコンパクト・デジカメでスナップしても良いでしょう。
以下、余談です。
初心者の悲しさ、花火撮影の条件は、1に三脚(とケーブル・レリーズ)、2に一眼レフのバルブ(Bulb)で長秒撮影(4秒~50秒)、3に ND(減光)フィルター だとばかり思っていました。おまけにレンズは絞りが F8 から F22 で、ISO感度は100 が常識。後で、固定観念と分かる。
しかし、それらの条件のいずれも必須ではない、という実戦派のカメラマンが居ます。手持ち、レンズは開放 F2.8 、ISO感度 1000~12800。シャッター速度は 1/15、1/30、1/50 秒でも、単発の花火から連発のスターマインまで、見事に、ばっちり写し込む。もちろん、NDフィルターなど使わない。
ちなみに、このカメラマンが使用しているのは、キヤノンのフルサイズ一眼レフと標準ズームレンズのみ。フルサイズでなくても良いとおっしゃる。
最初のこれしか無いと思い込んでいたのが、馬鹿みたい。
色んな取り組み方があるものだ。まだまだ工夫の余地がありそうです。
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