2017年5月11日木曜日

桜の松前公園でポートレート撮影

2017年(平成29年)5月9日(火) 函館から車で片道2時間の距離にある
道南の桜の名所・松前町松前公園に行って来ました。駐車場の料金500円。

ソメイヨシノ(開花4月23日)の時期は終わって、250種類以上ある八重桜が満開です。

天気予報によると快晴で予想最高気温は14度とのことでしたが、
午前9時に着いた時は上着も要らない暖かい日差しが。

平日の朝は人がほとんど居なくて桜が撮り放題、昼頃から
観光バスがどっと人を運んで来ました。

今回の撮影機材です。
1.CANON EOS 5D MarkⅢ + EF24-70mm F2.8LⅡ USM 標準ズーム
2.CANON EOS 7D + EF180mm F3.5L 望遠マクロ
3.FUJIFILM X-T1 + XF56mm F1.2 R APD ポートレート用
4.FUJIFILM XF10-24mm F4 R OIS(手振れ補正付)広角ズーム

1のカメラはフルサイズ、2~3のカメラはAPS-Cです。
ちなみにフルサイズ用の180mmマクロをAPS-Cの7Dに付けると
画角は35mm換算で1.6倍の288mm相当になります。

折り畳み自転車を積んで来ました。理由はカメラバッグが2つもあるため。
自転車の前の荷台に大きなバッグを入れ、小さなバッグを肩に掛けて運転。

松前城から坂を登って、100m位先に丘があります。うっすらと見える陸地は東北の津軽半島の最北端・竜飛岬(たっぴみさき)あたりか?

Googleの地図で見てみましょう。
竜飛崎(たっぴざき)は青函トンネルの出口です。
ちなみに大間原発がある大間町は下北半島にあります。

広角ズーム(10-24mm)の18mm(35mm換算27mm相当)で見た風景。
画面中央のやや左に光っている白い点は松前城です。手前の黄色いのはタンポポ。

さて、今回の主題はポートレートなので、ここから本題に入ります。
使用機材を改めて挙げます。

3.FUJIFILM X-T1 + XF56mm F1.2 R APD ポートレート用
これはAPS-C規格なので、レンズの焦点距離は約1.5倍の85mm相当。
絞り開放なので、背景がボケています。

カメラの設定:ホワイトバランスは太陽光
レンズにはND8の減光フィルター(3段分減光)を装着
露出補正:+1.0EV

カメラの仕上がり設定は富士フイルムではフィルムシミュレーション(以下 FSと略す)と呼びます。
(キヤノンのカメラではピクチャースタイルに相当します)

ここで使った主な名称は次のとおりです。
(説明は鈴木文彦『もっと知りたいFUJIFILM X-T10 撮影スタイルBOOK』技術評論社2015からお借りしました)

(1)PROVIA/スタンダード FSの基本モード、富士フイルムの記憶色
(2)Velvia/ヴィヴィッド  鮮やかさを強調、風景写真に定番
(3)Astia/ソフト      PROVIAよりも鮮やか、屋外ポートレート向き
 以上が基本的な3種類。次の2つは写真館向け。

(4)PRO Neg-Hi   フラットな光のポートレート向き
           忠実な肌色階調を再現する

(5)PRO Neg-Std  しっかりと光の当たっている陰影のあるポートレート
          肌色を忠実かつ階調豊かに表現する

では、この5種類のFSを見比べてみましょう。
撮影時のカメラの設定はRAW+JPEGの同時保存。
PROVIAで撮り、他の4種類は後でカメラ内現像により保存した。
被写体の女性は海外の旅行者の方。桜の木の前に立っています。

(1)PROVIA/スタンダード
斜め左から太陽光が差しているので、顔の右半分に影がありますね。
撮影した時間は午後2時30分。

(2)Velvia/ヴィヴィッド
肌色に赤味が増えました。背景の建物の色が濃くなって、うるさい感じが。

(3)Astia/ソフト
PROVIAとそれほど変わりがないように見えます。桜の色が薄くなったみたい。

(4)PRO Neg-Hi
上のAstiaと比べて、落ち着いて上品な感じがします。
説明の「フラットな光のポートレート向き」には、今回は合わないかも。

(5)PRO Neg-Std
説明の「しっかりと光の当たっている陰影のあるポートレート」という
条件が、この場合に当てはまっています。

ワイド四つ切りのような大判の写真にプリントするなら、5番目の
PRO Neg-Stdが良いかも知れませんね。


同じカメラとレンズでもう一枚見て見ましょう。
設定は上と同じで、撮影時間が午後2時48分。

(1)PROVIA/スタンダード
太陽の光は左斜め上から差しています。女性の頭に桜の影が落ちています。

(5)PRO Neg-Std
PROVIAと比べて派手さは無いですね。顔が白っぽくなってる。カメラ内現像。

0 件のコメント:

コメントを投稿