2018年8月23日木曜日

真夏には透明軸の万年筆を

7月から8月に掛けて、万年筆を10本ほど買いました。
今回の目玉はプラチナ万年筆の#3776 センチュリーの限定品。
その中でも透明軸を中心に購入。

手前から右奥へ順に名称を列記します。
1.プラチナ万年筆 #3776 センチュリー 薫風<M>ニブ
2.プラチナ万年筆 #3776 センチュリー 河口<F>ニブ
3.プラチナ万年筆 #3776 センチュリー 西(サイ)<MF>ニブ
4.プラチナ万年筆 #3776 センチュリー ニース ロゼ<F>ニブ

5.ナガサワ文具 センスケ <M>ニブ
(製造元:プラチナ万年筆 #3776 センチュリー イエローゴールドモデル)

ちなみに、1・2の定価は25,000円+消費税、合計27,000円。
3は18,000+税。中古で11,200円(コンバーター無し)。
4は同2万円+税。去年、Amazonで新品を税込15,171円で購入。
5は同15,000円+税を中古で1万円で購入。

1番目の薫風(クンプウ)は
エイムック「趣味の文具箱」vol.46の表紙を飾ったモデル。
「富士旬景シリーズ」の第2弾(2018年7月1日 発売)。
世界限定2500本のうち、日本の分はその半分程度のようです。


函館蔦屋書店には入荷しませんでした。函館のお隣・北斗市七重浜(ななえはま)の
老舗文具店「石田文具」には数本入ったようですが、すぐに完売。
仕方なく、ネットのフリマなどで<M>ニブと<F>ニブを1本ずつ見つけて
購入。値段は税込価格より1万円ほど高く。

ヤフオクでは5万円程度で<F>ニブが2本、メルカリにも<UEF>ニブが
5万6千円で1本。

写真の万年筆の色ですが、薫風は青緑色。コンデジで撮ると、緑色が出ない。
今回の写真はキヤノンの一眼レフEOS 7Dに同社のマクロレンズ EF-S 35mmを
付けて撮影したものです。本当の色合いは、もっと濃い緑色です。

上と下の写真は<F>ニブのペン先です。ペンポイントが小さい。

次に比較のため、<M>ニブのペン先を見てみましょう。

ペンポイントが<F>ニブより大きくなっています。

大型14金ペン(14-26)にロジウムメッキ。緑色の首軸の上辺りに26という数字が
透けて見えます。下の写真をご覧ください。



では改めて「薫風」の箱をご紹介します。<M>ニブの方です。
実物の色は、もっと濃い青緑色です。写真では薄目に写っています。


手前の左が製品保証書。右側に取扱説明書。真ん中がほぼ名刺大のブロッターカード。

プラチナ万年筆の「薫風」の紹介ページには、軸の色に合わせて作った
MIXABLEインク2種類の調合レシピが出ています。それによると、
アクアブルー(#57)とリーフグリーン(#41)の分量が12:1。
出来た色名は「翠風色(すいふういろ)」。

これを作るには次の関連商品を買う必要があります。
1.万年筆インク調合キット(1200円+税)
2.空インク瓶 20ml(500円+税)
3.上記2種類のインク瓶 60mlが1200円+税、20mlが1000円+税。
いずれもプラチナ万年筆(株)の製品です。

私は「薫風」の上記2本に、まだインクを入れてはいません。
「翠風色」のインクを作ってから、それらに入れるつもりです。

余談ですが、「富士旬景シリーズ」の第1弾(2017年7月1日 発売)
「春暁(シュンギョウ)」は3776本の限定品でしたが、不人気だった
ようです(「万年筆評価の部屋」によれば)。

石田文具のショーケースに1つ残っていました。8月初旬の頃ですが。

余談ですが、コンデジでも冒頭の写真を撮ってみました。
パナソニック DMC-LX7 を使用。マクロモードで。オート撮影。
薫風の色が明らかに変。青色になってしまいました。

以下は同じカメラで取り直した分。少し緑掛かって来た。ポートレートで撮影。
コンデジの写真は、この2枚だけ。以下はキヤノン EOS 7Dで撮影。


さて、次に2番目の河口(カワグチ)の説明に移ります。
2と3は「富士五湖シリーズ」の5本に含まれます。

2.プラチナ万年筆 #3776 センチュリー 河口<F>ニブ
軸の色はドーンブルー(DAWN BLUE)。濃い藍色(あいいろ)みたいな。
14金ペン(14-26)にロジウムメッキ。2500本限定。

パナソニック DMC-LX7で撮影

 軸の色が濃いため、あまり透けて見えません。



コンバーター700に次のインクを入れています。
プラチナ純正MIXABLE INK「オーロラブルー」(AURORA BLUE #55)



続いて3番目
3.プラチナ万年筆 #3776 センチュリー 西(サイ)<MF>ニブ
富士五湖シリーズのうち、西湖(さいこ)の深い透明感をイメージしたペン。
3000本限定。書いてみると、パイロットの<F>と変わらない字幅でした。

パナソニック DMC-LX7で撮影

パナソニック DMC-LX7で撮影

パナソニック DMC-LX7で撮影

パナソニック DMC-LX7で撮影

金属のリング等は一切無く、完全に透明なキャップと軸を実現。
ペン先は14金ペンにロジウムフィニッシュとのこと。意味は不明です。



首軸に、うっすらと緑色の、次のインクが透けています。
PELIKAN エーデルシュタイン オリヴィーン(OLIVINE)。
2018年の新色。オリーブ・グリーンです。

4番目は限定品ではなく、定番品なので説明を省きます。
4.プラチナ万年筆 #3776 センチュリー ニース ロゼ<F>ニブ
インクはプラチナの赤系は持っていないので、PILOTの色彩雫シリーズ
「躑躅(ツツジ)」を入れています。赤いインクが透けて見えて奇麗です。
クリップとキャップリングがピンクゴールド。付属のコンバーターの色が
シルバーなのは合わないと思い、ゴールドのに交換しました。

最後の5番目
センスケの由来ですが、センチュリーのスケルトンモデルから。
クリップとキャップリングは金色。コンバーターも金色で統一感が。
インクはPELIKAN エーデルシュタインの「サファイア」(ブルー)。


最後にプラチナ万年筆の書き味ですが、<F>ニブは字幅が細くて
カリカリ感があります。インクフローは良好です。
センスケの<M>ニブは「西(サイ)」の<MF>ニブ同様
細くて、物足りないのですが、両者ともインクフローは良好。

機会があれば、プラチナ万年筆の<B>ニブも体験してみたいと
思いました。元々、手帳に書き込むのが目的で万年筆を買ったので
去年は<F>ニブ中心に集めていました。

去年の年末にLAMYのラミー2000<BB>ニブを中古で入手。
その字幅の太さとインクフローの潤沢なところに快感を覚えて
今年は太い字幅のニブも買っています。

たとえば、PILOT エラボー<SB>ニブ。これは気持ち良い書き味ですよ。
エラボー<SM>ニブも同様。しかしエラボー<SF>ニブの中古は最悪。
インクの出が悪く、紙にガリガリと引っかかる。調整が必要。

調整といえば、函館市のお隣・北斗市七重浜の「石田文具」で
10月27日(土)と28日(日)にPILOTのペンクリニックがあります。

予約不要。無料で万年筆を診断・調整・お一人様2本まで。
メーカー問わず。但しモンブランを除く。


最後になりましたが、他にも透明軸の万年筆が20本ほどあります。
ほとんどは3000円以下のものなので、写真は省いて品名のみ示します。

PILOT カクノ 透明軸<F>
PILOT カクノ KUMAMON 透明軸<F><M>
PILOT 色彩逢(いろあい)透明軸 プレラ 3種類<M><CM>

PILOT カスタム ヘリテイジ 92 ノンカラー スケルトン 14K
(吸入式なのでインクがタップリ入る、定価15,000円+税)

セーラー プロフィットジュニア 透明感<MF>
プラチナ バランス #5 シャインクリスタル<M>

LAMY サファリ 透明軸<EF> <F><M><B>
この中で<B>が<F>よりも細いのには笑った。
おまけに<EF>が<F>より太いのも困る。
ラミー社の製品の検査・検品部門は大丈夫なのか?

(中国製)永生3008 吸入式のスケルトン<F>

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