2017年1月27日金曜日

万年筆13本とインク15種類のまとめ

万年筆が13本、インクは15種類もあると
管理が大変なので、この辺りで現状を
把握することにしました。

万年筆は COACHから始まってセーラーの長刀研ぎまで、
インクは PILOTの山栗からセーラーの極黒までを
一覧表にまとめました。

両者の組み合わせで紙に書いた結果を、その次に示します。

万年筆自体の画像は「万年筆 1ダース(12本)プラス1本」に。
インキ瓶の画像は「万年筆用のインキ」にあります。

A.万年筆(1ダース+1本)
0.COACH 万年筆 中字 茶 (MonoMax 2013/1 付録) 768円

1.PILOT KAKUNO 細字 グレー 1080円
2.PILOT KAKUNO 中字 グリーン 1080円

3.PILOT PRERA (CM) 透明レッド/カリグラフィー 3500円
4.PILOT PRERA (F) 透明ライトグリーン 3500円
5.PILOT PRERA (CM) 透明ブルー/カリグラフィー 3500円

6.プラチナ プレジール 細字 アイスホワイト 1080円
7.プラチナ #3776 センチュリー ニースロゼ PNB-20000R#5-2 細字(F) 15000円

8.DAISO 万年筆 中字 白 108円

9.日経アソシエ 2015年11月号付録 中字 税込750円
10.日経トレンディ 2017年2月号付録 中字 税込620円

11.Lamy 万年筆 サファリ スケルトン M(中字) 2660円
12.セーラー プロフィット21 長刀(なぎなた)研(と)ぎ 約3万円

B.インク瓶(びん)(15種類)
1.PILOT 色彩雫(いろしずく) 50ml 山栗 1620円
2.PILOT 色彩雫 50ml 躑躅(つつじ) 1620円

3.石田文具オリジナル 50ml 函館山 2000円
4.PARKER クインク 57ml ウォッシャブルブルー 972円

5.パイロット 万年筆インキ ミニ iroshizuku 3色セットA 15ml
  月夜(つきよ) 竹炭(たけすみ) 紺碧(こんぺき)

6.パイロット 万年筆インキ ミニ iroshizuku 3色セットB 15ml
  朝顔(あさがお) 深海(しんかい) 山葡萄(やまぶどう)

7.パイロット 万年筆インキ ミニ iroshizuku 3色セットC 15ml
  天色(あまいろ) 冬柿(ふゆがき) 松露(しょうろ)

8.セーラー 顔料ボトルインク 青墨(せいぼく)50ml
9.セーラー 顔料ボトルインク 極黒(きわくろ)50ml

C.試し書き
以下の画像はメモ用紙に書いたものです。

最初に挙げたものと英語の筆記体のサイズは、縦10.5cm×横8.8cm。
葉書の半分より少し大きいくらい。

それ以外(百人一首)は縦10cm×横7.2cmで葉書の半分です。

パソコンの画面では、縦横2倍に拡大表示されます。
9.7インチの iPad の画面では、同1.15倍です。

(出処)島津忠夫訳注『百人一首』角川文庫 1969/12/10 150円
 高校1年の頃に買った本。
ダイソーの万年筆<中字>に付属のインクはブルーブラック。
くっきりと濃く、一番目立ちます。インクの出方は豊富で
ぬるぬるした感じがあります。108円にしては書きやすい方です。


ラミー サファリ<中字>に Pilot 色彩雫の「山葡萄(ぶどう)」を入れて書きました。


COACH<中字> にパイロット 色彩雫の「山栗」を入れて書いたもの。
細字に見えますね。アルファベットもとぎれていなくて良いです。

パイロット プレラ<中字>に 同 色彩雫の「躑躅(つつじ)」を入れた。
訳注より、『紫式部集』の巻頭にある和歌。定家は『新古今集』に入れた。

パイロット プレラ<細字>に セーラーの「函館山」を入れた。
このメモ用紙だと、セーラーのインクは乗りが悪いようです。

パイロット プレラ<中字>に 同 色彩雫の「朝顔」を入れた。
訳注より、「あさぼらけ」は夜がほのぼのと明けるころ。あけぼの。
プラチナ プレジール<細字>に パーカーの「ウォッシャブル・ブルー」を入れた。
余談ですが、プレジールはフランス語 plaisir 、意味は「喜び」。
”Avec plaisir”(アヴェック・プレジール)は「喜んで」という意味。

訳注より、「ひさかたの」は枕詞(まくらことば)。
天・空・月・雲などに掛かる。

パイロット カクノ<中字>に 同 色彩雫の「松露(しょうろ)」を入れた。

パイロット カクノ<細字>に 同 色彩雫の「山栗」を入れた。
訳注より、病気が重くなって、もはや死を覚悟していたころ、
病床から恋する人に贈った歌。

プラチナ センチュリー #3776 ニースロゼ<細字>に
パーカーの「ウォッシャブル・ブルー」を入れた。

余談ですが、漫画の名セリフ「君のためなら死ねる」と
同じことを、この和歌は言っていますね。
参照:小林まこと「1・2の三四郎」 元ネタは「愛と誠」

セーラー プロフィット21 長刀(なぎなた)研(と)ぎ<中細>に
セーラーの「青墨(せいぼく)」を入れた。普通に書くと結構太い字に。
訳注より、かこち顔の「かこつ」は、かこつける、月のせいにする。


アソシエ特製万年筆<中字>に、パイロット 色彩雫の「月夜」を入れた。
「青墨」と似た色ですね。
訳注より、この幸福の絶頂においてむしろ死んでしまいたいという
悲しい女心。
日経トレンディ特製万年筆<中字>に付属のインクカートリッジを入れた。
黒インクみたいですね。

これで最後になります。無印良品の万年筆<中字>に付属の
インクカートリッジを入れたものです。これも黒かな。

「ふり行く」は雪が降り行くと、我が身が経(ふ)り行くの
掛詞(かけことば)になっています。言わずもがな、でした。

日本語の外へ(万年筆の練習 その5) 日経トレンディの付録万年筆<中字>

最初に余談から。
1月27日(金)函館の天気。夜中の2時から、雨がしとしと降っております。
屋根から雪がドドッと落ちる音が時折、響いて来ます。
予想気温は最低が1度、最高が6度。

あっ、原稿用紙に向かう前にする、いつもの儀式。
ペン字の練習帳の2ページ分、基本動作の練習をしています。

使用している本は
青山浩之『万年筆で極める美文字』実務教育出版 2016/11/25 1000円+税

今日は「第3章 万年筆で書く楷書 基本動作とパーツ」。
書き方の一番最初の部分です。

本題に戻ります。
万年筆の練習 使用した製品は次のとおり。

日経トレンディ 2017年2月号の付録の万年筆<中字>
使用インク:セーラー万年筆用インク「極黒(きわくろ)」

この万年筆は次の製品のコピーみたい。見た目がそっくり。
 日経ビジネスAssocie(アソシエ)2015年11月号
  付録 アソシエ特製 万年筆
(表紙画像は記事の最後に掲載)
真ん中の2本のうち、アソシエ特製は右側。左が日経トレンディ付録。

さて、書写の元にしたのは次の本。
『週刊文春』連載中の「文庫本を狙え!」第172回~第365回を収録したもの。
(この連載は原稿用紙3枚分、1200字の分量)

坪内祐三『文庫本福袋』文春文庫 2007年12月10日 857円+税
(親本の単行本は 文藝春秋 2004年12月 税込2400円)
(表紙画像は記事の最後に掲載)

本書 p.395~397 片岡義男『日本語の外へ』 の書評。









原稿用紙に書いた時の感触は良い方です。

しかし、3枚目の後半でインクの出が悪くなりました。
そこから最後まで最悪。筆圧を高くしてもダメ。

書き終えた後に万年筆の中を見たら、インクが固まって
しまっています。ペリカンのコンバーターを差したのですが
どうやら、きちんと、はまっていなかったようです。

前日にインクを入れて、それから1日しか経っていないのに
固まるとは。結局、そのインクは洗い流し、万年筆と
コンバーターを乾燥中。

明日、付属のインク・カートリッジを入れて試すことにします。

ネットで、ペリカンのコンバーターが合わないという記事を
読んだことがあります。こういうことだったのか。

参考までに今回使用した万年筆とそっくりな万年筆を紹介します。

 日経ビジネスAssocie(アソシエ)2015年11月号
  付録 アソシエ特製 万年筆

このアソシエ特製万年筆にペリカンのコンバーターを
入れていますが、特に問題なし。インキはパイロットの<月夜>



次に、今回試した
日経トレンディ 2017年2月号の付録の万年筆<中字>
使用インク:セーラー万年筆用インク「極黒(きわくろ)」


両者を比べて見ると瓜二つ。

それなら次回の「万年筆の練習」には、アソシエ特製の万年筆を
使うことにします。

書写の元の本です。
坪内祐三『文庫本福袋』文春文庫 2007年12月10日 857円+税
巻末の解説は中野翠(みどり)「ぴったりの靴」。


続いて、今回、坪内祐三が取り上げた本について。

片岡義男『日本語の外へ』角川文庫 2003年9月 

今時、片岡義男の本(角川文庫)はブックオフにも皆無。
一般書店にも、まず置いていない。

かろうじて単行本がブックオフに2冊あった。両方とも@200円。
『日本語の外へ』筑摩書房 1999年5月25日 4200円+税
『言葉を生きる』岩波書店 2012/5/15 2100円+税

装丁は、どちらも平野甲賀。

更に、函館の蔦屋(つたや)書店で見つけた新刊。
『万年筆インク紙』晶文社 2016年11月20日 1800円+税
この本の感想を書いたページもあります。
これの内容は一部、次の本とかぶるところがある。
『言葉を生きる』岩波書店 2012/5/15 2100円+税

Amazonのマーケットプレイス(古本)からも2冊。
鴻巣友季子と共著『翻訳問答』2014/7/15 1700円+税
『日本語と英語』NHK出版新書 2012/10/10 700円+税

更に、図書館から借りた本に『日本語の外へ』が取り上げられていた。

武田 徹『日本語とジャーナリズム』晶文社 2016/11/30 1900円+税
 第8章 「うち」の外へ、日本語の外へ――片岡義男の日本語論

消えゆく文士ダンディズム(万年筆の練習 その4)Pilot カクノ<中字>

万年筆の練習 4回目に使用した製品は次のとおり。

パイロット万年筆 カクノ<中字> 1080円
 キャップの色:緑
使用インキ:Pilot 色彩雫(いろしずく)「松露」(しょうろ) 深い緑色

去年、友人から電話で、吉行淳之介のエッセイが面白いという話を聞いた。

たまたま図書館から借りた次の本の中に、それに関する本の書評が
載っていたので、それを万年筆で書写してみました。








冒頭の本は次のとおり。

岡崎武志『気がついたらいつも本ばかり読んでいた』 原書房 2016/12/17 2500円+税


本書で紹介していた本は次のとおり。

荻原魚雷編『吉行淳之介エッセイ・コレクション』 第1巻「紳士」 ちくま文庫 2004/02/10 780円+税
荻原魚雷編『吉行淳之介エッセイ・コレクション』 第2巻「男と女」 ちくま文庫 2004/03/10 780円+税
荻原魚雷編『吉行淳之介エッセイ・コレクション』 第3巻「作家」 ちくま文庫 2004/04/07 780円+税
荻原魚雷編『吉行淳之介エッセイ・コレクション』 第4巻「トーク」 ちくま文庫 2004/05/10 780円+税










2017年1月26日木曜日

文房具の本 その2

主に BOOKOFF の文房具コーナーの棚などから求めた本。
始めに表紙画像、その後に書誌情報を一覧表示します。

A.表紙画像
 主に2015年発行のムック(週刊誌サイズ=B5判)中心

1.万年筆 for Beginners 100%ムックシリーズ 晋遊舎 2015/04/01 907円+税
2.文房具大全 MONOQLO特別編集 晋遊舎 2016/07/01 880円+税

3.手帳 完全ガイド 100%ムックシリーズ 晋遊舎 2014/12/01 680円+税

4.デジタル文具術 [監修] 美崎栄一郎 玄光社 2013/09/01 1400円+税

5.100円雑貨 完全ガイド 100%ムックシリーズ 晋遊舎 2014/12/01 650円+税

 ほぼ月刊誌サイズ(B6判)
6.銀座・伊東屋 文房具 BETTER LIFE マガジンハウス 2015/10/08  1400円+税



 単行本サイズ(四六判)寸法127mmX188mm
7.奥野宣之『読書は1冊のノートにまとめなさい』Nanaブックス 2008/12/16 1600円+税


8.まつもとあつし『スマート読書入門』技術評論社 2011/10/25 1580円+税



B.書誌情報

1.万年筆 for Beginners 100%ムックシリーズ 晋遊舎 2015/04/01 907円+税
 副題:5千円以下から見つけるはじめての一本
(目次より)
 はじめての万年筆入門/万年筆ブランドカタログ
 専門家が選ぶ、価格帯別オススメ万年筆
 5千円以下から見つけるはじめての一本
 使い分けて伝えたい 百花繚乱インクの魔力/国家元首のペン
 カランダッシュ プロフェッショナルの美学
 最上級の礼を尽くした手紙の作法/言葉を贈る器たち
 伝えるしくみ/ ヘミングウェイ×モレスキン

「5千円以下から見つけるはじめての一本」のベストバイ、
堂々の第一位に輝いた「ペリカン万年筆 th.INK」2160円は
廃盤でもう手に入らないのは残念至極。

(感想)「5千円以下から見つけるはじめての一本」に釣られて
 買ってしまいました。これを読んだら、あっと言う間に万年筆が
 12本を超えました。全く罪な本です(ほめています)。

 各万年筆を書道家が試し書きした字の画像が出ています。
 さすが、どんな万年筆でもメリハリのある美文字を書けるのは凄い。
 まさに「弘法筆を選ばず」を地で行っています。私には無理。

 3万円の万年筆でも小学校低学年並の下手な字しか書けないので
 万年筆を選ぶ前にするべきことは「ペン字練習帳」で練習あるのみ。

 ここで反論をひとつ。
 表紙で「選者お墨付き◎きれいな文字がスラスラ書ける」と
 ありますが、それはウソです。字が汚い人はどんなに高い
 万年筆を使っても「きれいな文字」は不可能。字の下手な
 人に幻想を与えないでもらいたい。

 実際に原稿用紙に20枚以上、書いてみた結果を基に言っています。

2.文房具大全 MONOQLO特別編集 晋遊舎 2016/07/01 880円+税
 副題:モノ批評誌が厳選した「文房具」のベストバイを大発表!
 (表紙より)最新から定番まで本当に使える!356製品 辛口評価
       持ち歩く♪システムバッグ最強格付け
       はかどる仕事の文具術37
       U5千円 格安万年筆ランキング
       知っ得!職場と家のペーパーレス化
 (目次より)文房具十傑編/文房具辛口評価編
       文房具応用編/はかどる!ビジネス編
       大人の文房具編―はじめての万年筆入門

3.手帳 完全ガイド 100%ムックシリーズ 晋遊舎 2014/12/01 680円+税
 副題:手帳 選択&活用術
 特集1 最新手帳辛口採点簿
     手帳活用裏マニュアル/最新手帳ランキング50
     「挫折手帳」の法則(苦い教訓こそ成長の糧)
     124冊オリジナルデータベース
     手帳100冊 書き比べ総選挙 突撃レポート!
 特集2 ほぼ日 非公式マニュアル(あの人気手帳を使いこなす!)
     モノで解決する手抜き式情報整理術
     失敗しない手帳術(ものぐさにはトラベラーズノート!)
     スマホ使いのためのデジタル手帳術
 特集3 手紙と一緒に使いたい技アリ文房具傑作選30

4.デジタル文具術 [監修] 美崎栄一郎 玄光社 2013/09/01 1400円+税
 副題:スマホ&最新ツールの活用メソッド
 (表紙より)仕事の効率が上がるデジタル×アナログの方程式
 (目次より)1.メモ・ノート術/2.スケジュール・タスク術
       3.データベース構築術/4.名刺整理・管理術
       5.チーム活用術/6.個性派スマホ周辺アイテム

5.100円雑貨 完全ガイド 100%ムックシリーズ 晋遊舎 2014/12/01 650円+税
 副題:○得 100均 雑貨&アイデア

6.銀座・伊東屋 文房具 BETTER LIFE マガジンハウス 2015/10/08  1400円+税
(カバー見返し)いかに自分らしく使いこなすかで文房具は何倍もおもしろくなる
(目次より)1.想像を生み出す文房具/2.思いを伝える文房具
      3.会議に役立つ文房具/4.旅する文房具
      5.家時間を彩る文房具/6.気持ちを包む文房具

7.奥野宣之『読書は1冊のノートにまとめなさい』Nanaブックス 2008/12/16 1600円+税
 副題:100円ノートで確実に頭に落とすインストール・リーディング
本書の「完全版」が2013年に出ている

(付記)27万部突破のベストセラー 情報整理術の新定番!!
 奥野宣之『情報は1冊のノートにまとめなさい』Nanaブックス 2008/03/12 1300円+税
 副題:100円でつくる万能「情報整理ノート」
本書の「完全版」が2013年に出ている

8.まつもとあつし『スマート読書入門』技術評論社 2011/10/25 1580円+税
 副題:メモ、本棚、ソーシャルを自在に操る「デジタル読書」