2017年1月14日土曜日

文房具の参考書 12+1 (万年筆を中心に)

 2016年の年末、万年筆に詳しい友人に勧められて
生まれて初めて、初心者向けの万年筆を買うことにした。

現物を買う前に、まずやったのは、参考書を探すこと。
先ずは、発行年の新しい方から順に一覧にまとめた。

なぜ新しい順にしたか。文房具はその他のあらゆる商品同様、
日進月歩で改良が行われている分野であるから。

ちなみに、私の文房具への関心は約5年ごとに湧いて来るようだ。
前回は2010年頃、その前は2006年頃。今回で3回目。

前2回では万年筆は高級で高価だと思い込んでおり、
作家でもない自分には縁が無いものだと感じていた。

しかし、友人から最初は安い万年筆で良いから試してみてはと
アドバイスを受けて、気持ちが楽になった。

そこで次の参考書#1(ナンバーワン)を最初に買った次第。
これらの本の表紙画像は「文房具の本」に掲載。

1.万年筆インク紙 片岡義男 晶文社 2016/11/20

2.万年筆で極める美文字(練習帳付き) 青山浩之 実務教育出版 2016/11/25
3.趣味の文具箱 vol.40 万年筆インクの楽しい世界 エイムック 2016/12/10
4.趣味の文具箱 vol.20 手書きのちから エイムック 2011/8/20

次の2冊は文房具全般について、現状を知るため。

5.文房具完全ガイド 新商品ベストランキング 晋遊社 2016/4/1
6.文房具大賞 私のベスト文房具 宝島社 e-mook 2015/2/20

以下の2010年以前の本は前2回に文房具に関心を持った時期に
購入したもの。

7.究極の文房具ハック 高畑正幸 河出書房新社 2010/9/30
8.究極の文房具カタログ【マストアイテム編】 高畑正幸 ロコモーション 2006/2/10

9.文房具の足し算 和田哲哉 ロコモーション 2009/8/25
10.文房具を楽しく使う【ノート・手帳篇】 和田哲哉 早川書房 2004/7/31

11.頑張る日本の文房具 ロコモーション 2006/6/10
12.やっぱり欲しい文房具 土橋 正(つちはし・ただし) 技術評論社 2006/1/5
13.店員さんがすすめる良品ステーショナリー ロコモーション 2005/8/10

文房具に関心のある人は文具王・高畑正幸の名前は知っているだろう。

#10の姉妹編【筆記具篇】には不満があるので買わなかった。
筆者が使用している製品名が明らかでなく、一般論に終始している。

さて、以上の12冊+1冊で異色なのは#1の「万年筆インク紙」。
作家の片岡義男が書き下ろした目次のない本。本人によると、
ひとまとまりの内容なので、目次は必要ないとのこと。

本人の考えはともかく、利用者(読者)にとっては不親切だ。
1.万年筆インク紙 片岡義男 晶文社 2016/11/20

私のような万年筆の初心者は、この本を読んで万年筆に関する
知識を得ようと思って買ったのに、最初から最後まで読めと
言うのもなぁ。つまみ食いは出来ないということだ。

実際に全部読んだら、万年筆とは関係のない自伝の一部のような
記述もあって、これはエッセイに分類される本だと思った。

ページの見出しも無ければ柱も無し。あの製品の記述はどこに
あったのか、後から調べるのに不便だ。索引が欲しい。

本書の他の特徴としては、本文の文字の色が表紙のタイトルと
同じ青色だということ。目に優しいと感じた。

目次が編集者によって用意されていたのに、著者が不用だと
主張したため、結果的に目次無しの本になってしまった。

仕方がないので、本を読みながら自分でノートに目次を書いている。
後々、それを参照するかどうかは分からない。多分見ないだろう。

これに使用した筆記具は次の万年筆。軸色はグレー。字幅は細字<F>。
 Pilot カクノ 1080円

理由は、万年筆で文字を書く練習のつもり、ということで。

カートリッジは使わず、コンバーター(540円)を入れて次のインクを使用。
 Pilot 色彩雫(いろしずく) 山栗 1620円

これは茶色に相当する色だ。落ち着いていて、ブルーよりも
主張が少ない。

カクノの後に、もう少し大人が使う万年筆らしいデザインのが
欲しくなり、上の3点と、もう一本函館市石川町の蔦屋書店で購入。
(下記の表中、プラチナの万年筆#4)

最後に試し書きのサンプルを示して終わる。

その前に購入した万年筆の一覧を。(ペンケースやノート類も含めて合計4万円)

初めての万年筆(2017) 2017/01/12
(メーカー/製品名/文字幅/軸の色/価格)
0.COACH 万年筆 中字 茶 (MonoMax 2013/1 付録) 768円
1.PILOT KAKUNO 細字 グレー 1080円
2.PILOT PRERA (CM) 透明レッド/カリグラフィー 3500円
3.PILOT PRERA (M) 透明ライトグリーン 3500円
4.プラチナ プレジール 細字 アイスホワイト 1080円
5.プラチナ #3776 センチュリー ニースロゼ PNB-20000R#5-2 細字(F) 15000円
6.DAISO 万年筆 中字 白 108円

インク瓶
1.PILOT 色彩雫 50ml 山栗 1620円
2.PILOT 色彩雫 50ml 躑躅(つつじ) 1620円
3.石田文具 オリジナル 50ml 函館山 2000円
4.PARKER クインク 57ml ウォッシャブルブルー 972円

革製ペンケース PILOT ソメス 3本差 ファスナー式 茶 6000円

万年筆#2・#3、インク#3とペンケースの購入先は
函館市のお隣・北斗市七重浜(ななえはま)にある石田文具

次に万年筆の画像。
一番上がダイソー(上の表の#6)。以下、透明軸2本が#2と#3。
#4のプレジール。#0雑誌の付録 COACH。一番下が#1のカクノ。

上の写真の中に、#5のプラチナ #3776 センチュリーが無いのに
気が付いた人は居ますか?

それは何故か。これに入れるインク#4がまだ届かないからだ。
今日(1月14日)着になる予定。昨日は外出中に宅配便が来たが
留守なので持ち帰ったため。

ついでに革製ペンケースの画像も。
仮に真ん中に千円のプレジールを入れておいたが、
ウォッシャブル・ブルーのインクを入れた、透明軸の
#5のプラチナ #3776 センチュリーが完成したら
入れ替える予定。


いよいよ、試し書き。字は下手なので、そこは無視してね。

なお、使用した用紙(ノート)は次のとおり。書いた内容は年末に読んだ本。
アピカ Premium C.D. NOTEBOOK A6サイズ 5mm方眼 96枚


 このノートに書いて唯一、インクの吸収に時間が掛かったのが
石田文具オリジナルのインク「函館山」(薄い緑色)。同じシリーズの
「がごめ」(昆布色)が濃いのと比べると、物足りない。

以下の用紙は EPSON 両面上質紙<再生紙> A4 250枚入り。
やっぱり「函館山」の薄緑色だけ存在感が薄い。
これを使いたい気には、あまりならない感じ。

反対に、透明レッド/カリグラフィーの万年筆は「つつじ」の
インクの色も好きだし、字の縦画が太く、横画が細いのも良いね。
メリハリが付いているから。

108円のダイソーは中字だが、結構太い。インクの出が激しい。
別売の5本入り交換インクは短く、ヨーロッパ仕様だという。

この調子だと、すぐにインクが無くなって交換インクを求める
ことになるのは「火を見るよりも明らか」だ。細字が欲しいな。
でも売っているのは中字のみ。

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