2012年12月31日月曜日

Kindle Paperwhite(Wi-Fi版)がやって来た

Amazonから12月27日(木)発送通知、30日(日)の午後2時30分に到着。価格は税込み7,980円。
通常、本を入れる段ボール箱(縦33cm×横25.5cm×厚さ7cm)に入った状態で届いた。当初、別に注文していた本が来たのかと思ったほど軽い(605g)。
中には真っ黒い箱(ケース)が一つだけ。上端が斜めになっている。
長辺24cm(短辺21.5cm)×横17cm×厚さ3.2cm、重さ426g。
上の斜めになっているところにテープで止まっていて、ジッパーを引くと開けられるようになっている。でも糊で貼ってあるところを無理矢理はがした。
横の左側(全体の1/3程度の長さ)に製品名のロゴが光っている。
こちらは下側。バーコードが2カ所。右はKindle Paperwhite(以下、端末と呼ぶ)の製造番号か。
黒いケースのふたを開けたところ。上にポケットがあり、説明書が入っている。下はビニール袋に入れた端末。
端末を取り出すと、下にUSBケーブルが入っている。説明書によると、充電するには、USB端子をパソコンに入れ、もう片方の端子を端末下部の電源の穴に差し込む。満充電には4時間ほどかかる。
説明書は2冊。各国語(英独西仏伊日蘭、フィンランド語、スウェーデン語、ノルウェー語、ブラジルのポルトガル語、中国語〔中文〕)で説明文が印刷されている。黒い方の内容は下記のとおり。白い方は「ライセンス契約および利用規約」(写真は略す)。
充電中はランプが黄色に点灯し、終了すると緑色になる。本体の重量は213g。
充電する前の端末の表示。充電中は以下のとおり。
「はじめましょう」の表示から初期設定がスタートする。
以下、指示に従って「>」の付いた文字列をタップする。
この端末はネットにはWi-Fi 接続のみで繋がる方式。
家のI-O DATA製の無線LANのSSID=[Airport]が見つかったのでWEPの長い文字列をパスワード欄に入力したところ、簡単に一発で接続が出来た。
これから端末をAmazonサイトのMy Kindleに登録する。
以下、端末の使い方の説明が続く。文字サイズは8段階で調節できる。
行間と余白も各々3種類ある。日本語は明朝体とゴシックしかないが、英字のフォントは6種類から選択ができる。
端末のKindleストアから無料の電子書籍を10冊ほど購入。
支払いはAmazonに登録したクレジットカードで行う。
画面の上の段は購入した本、下の段はおすすめ本など。
画面一番上に所有者のニックネーム、Wi-Fi の受信状態、電池の残り容量、時刻などが示されている。そのすぐ下の段に各種アイコンがある。左端からホーム、戻る、バックライト、Kindleストア、検索、設定など。

初期状態では、電子書籍としては「ようこそ」と「Kindle ユーザーズガイド」が見えるだけ。


 日本語の辞書、英和辞典、英英辞典の3つが内蔵されている。(ちなみにSONY Reader PRS-T2も3冊辞書が付いて来る。内容は大辞林とジーニアス英和辞典第四版、英英辞典は同じ。)
無料の書籍の中から、プルターク英雄伝のドライデン訳(英語)の第1巻を購入。
プルターク英雄伝 Plutarch's Lives, Volume Ⅰ(無料版)
全2巻のうちの第1巻。下は一番最初の序文(preface)。
これの意味が解らないので、早速次の内蔵辞典で調べてみた。
プログレッシブ英和中辞典(4版) 序文、序論と出た。
フォント名は標準のCaecilia(セシリア)でサイズは5番目(8段階中)。
この序文、なぜか有料の方には出ていない。
それどころかクラッフの緒説も有料に無いのは何故?

次のページをめくるには、英文ではページの右側をタップする。前に戻るには左側をタップ。指をすべらせても良い。タッチペンより指の方がやりやすい。

なお、5ページごとに画面が白黒反転するが、それほど気にならない。

調子に乗って、青空文庫のビクトル・ユゴー/豊島与志雄訳『レ・ミゼラブル』全5部を無料で購入。これの底本は岩波文庫の全4巻(合計約1.3kg)である。

他に有料の本も5,6冊買う。サン=テグジュペリ『Terre des hommes』(読みは テール・デ・ゾム。フランス語)100円(邦訳は「人間の大地」新潮文庫 この日本語訳は古過ぎる。新訳が望まれる)など。余談だが、大学1年の時にNHKラジオのフランス語講座で少し勉強した。homme(読みはオム)は男、femme(ファム)は女。英語だと、それぞれman,womanに対応。

日本語のビジネス本は次の3冊。
1.佐藤貴明『自炊ノ全テ』99円
2.糸数一郎『1円も使わず素人がスピード出版』100円
3.永江一石『素人の顧客の意見は聞くな』99円

1は文章が非常に明快で最新のソフトの紹介もあり便利だ。
2はKindleで読める電子本の作成法を解説している。
 前書きでは10冊書けば、うまく行けば1冊は売れると。
 自分の得意分野を確立するのが先決で、そのためには無料で他人の悩みの相談に乗ることが一番の近道だと説く。また勉強した内容を他人に教えることが記憶を定着させる必勝法と言う。これは小学生から実践できる、塾に行かずして優等生になれる方法。
3は未読。元ライブドアに居た人。退社直後にライブドア事件発生。

他にプルタークの著作数冊が無料なので、それらもダウンロードした。
紙本の「プルターク英雄伝」に対応するKindle版(英語版)は有料で全2巻を買った(第1巻が319円、第2巻が207円)。

最後に、Kindleストアにある本の在庫はお粗末過ぎる。例えば、小説・文芸のジャンルでは、全部で約18900点のうち、日本の小説は17600点。ということは日本以外の国の本(翻訳もの)は600冊ほど。その内で一番多い英米小説が300点程度しか無い。それもアガサ・クリスティーで100冊足らず。松本清張の本は85冊(検索しても他人の本も含まれる)、司馬遼太郎は52冊(実際には違う作家の本が多数含まれているので、1冊もなし?)、高村薫の本は1冊もない。検索エンジンがお粗末だ。英米小説の中に著者が日本人の本が多数入っているのも問題だ。

コミックだって2万1千点も登録されているが、青年コミック4千点のうち、荒木飛呂彦が100冊ほどだ。集英社文庫を底本としていて、紙本の定価が600円に対して、Kindle価格は473円。約8割程度とそれほど安くはない。

私の場合は、Kindleの品揃えに多少の期待を持っていたが、ガッカリだぜ。
新刊書の小説も非常に少ない。自分がKindleで読みたい本は、やっぱり自炊するしか無いのだ。5年後には少しは電子書籍が増えているのだろうか?

日本の出版社は大同団結して電子本の点数を増やさないと読者に見放されるよ。
このままだと、AmazonのKindleが天下を取るだろう。Appleは様子見か?

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