2014年8月6日水曜日

8月1日 第59回道新花火大会 その3 帯に短し、たすきに長し

8月1日(金)第59回道新花火大会
主催/函館港まつり実行委員会、北海道新聞函館支社

2回目と同じ調子で、残りの花火写真を掲載するのも芸が無いので、ちょっと趣向を変えてみます。いわば、これまでの反省やら考察もとい後悔について語ってみることにします。と言っても所詮は素人なので、的外れの意見になるかも知れません。

(以下、無味乾燥な文章が長々と続くので、カット代わりに、実家の庭に咲く花の写真などを間に挿入します。別に意味は無いです)

今まで7月20日、同27日、8月1日と3回の花火大会を撮影しました。
撮影の仕方・条件は全て同一です。(花火撮影の参考書のパクリ)

1.三脚を立ててカメラを乗せる
2.カメラの端子にレリーズを付ける(ブレ防止のため)
3.カメラの設定を次のようにする
 ・バルブ撮影(ダイヤルをBにする) 露出時間は平均4秒(単発の場合)
 ・ピントはマニュアル
 ・ホワイトバランス:太陽光(晴天)または白熱電球 (私は前者に)
 ・ISO感度を100にする(最低感度が200の機種は200に)
 ・レンズは高倍率ズーム(無ければ標準ズームまたは広角ズーム)
 ・レンズの絞り:F8~16(私はF11に固定)
 ・レンズの手振れ補正機能はOFFにする
 ・長時間露光のノイズリダクション(低減)もOFFに

花火撮影の参考書には、スターマイン(連発花火)の時は、レンズにND(減光)フィルター(N4またはN8)を付けると良いなどと書かれています。つまり、単発の何倍も光量が増すから、露出オーバー(白飛び)を防ぐ必要があるため。しかし、暗闇の中でフィルターを付ける時間も余裕も私には有りませんでした。

複数の花火を一枚に保存するために、黒い紙を貼った「うちわ」あるいは黒い布製の袋でレンズを隠す手法もあるそうですが、これも慣れないと出来ない技です。要するに、一発目が画面の左側から上がり、二発目が右側から上がるなどの場合は、画面一杯に沢山の花火を入れられる効用があります。

同じ位置に何発も連続して上がる時はレンズを隠す(おおう)。写したくなったら、覆(おお)いを取る。理屈は分かりますが、慣れない私には出来ない相談です。

それ以前に、お話ししたように、一度にカメラ2台を両手でレリーズ操作する私には全く不可能です。両手がふさがっていますから、奥の手でも出さない限り、レンズを隠す手段は無いのです。

このカメラ2台の三脚への置き方は次のとおり。
1.左側の三脚にキヤノンの一眼レフを横構図で設置
2.右側の三脚に富士フイルムのミラーレスを縦構図で設置

こうして2台(のレリーズ)を同時操作することで、同じ花火の写真が横構図と縦構図の2枚、同時に撮ることが可能になります。しかし良いことばかりではありません。

レンズの画角が狭い場合(ズームが出来ない場合)は、花火が各々の構図に収まらず、切れてしまう恐れがあります。実際、そんな失敗が結構ありました。

前置きが長くなりましたが、そうした失敗の実例を以下にお目に掛けます。
最初のは打ち上げ開始一発目。緑の島といっても、結構海岸線が長いので、どの位置から花火が上がるのか、前もって分かりませんので、適当にレンズを向けていました。これでは右側が大きく空いてしまい、格好が悪い写真になってしまいます。

そこで二発目が上がる前に、レンズを心持ち左に向けて(水平のパン棒を回して)待ちます。
今度は、ほぼ真ん中に収まりました。後は、このまま動かさずに撮り続けます。
まだ高い花火も上がらず、この調子で低い位置で開花します。
暗い花火だと、観客席も暗く映ります。
今度は明るい花火なので、観客の服装や椅子の色なども識別できますね。

いきなり高い位置まで上がる花火に変わります。上が少し切れていますが、まだ中心は見えています。

画面の下側、観客席の真ん中から少し右に、ミサイルみたいなものが上を向けて直立している。撮影中は気付か無かったが、こうして見ると妙に気になる。これが、いきなり、上空へ飛んで行って、花火になったら、きっと皆な度肝を抜かれるな。
あれあれ、段々高度が上がって来ました。

こんな風に20発ほど姿が見えないほど高く上がっています。実はこの時点で画面から外れてしまったことに気が付いては居ませんでした。つまり折角きれいな大輪の花火が上がったのに、20発続けて失敗写真になってしまった。

気が付かなかったのには理由があります。愚かにも、やらなくても良いことをやってしまっていました。撮影してデータを保存する時に、動作が遅れることを恐れる余り、「メモリに保存後に撮影画像を液晶に2秒表示する」のが標準ですが、この機能を「切り(OFF)」にしてしまっていたのでした。
これでは高く上がった花火が液晶画面から外れてしまっても見ることが出来ません。馬鹿なオレ。これを元に直すことが出来ず(どのメニューから設定するか迷い)、仕方なく、いちいち、再生ボタンを押して、保存画像を見ることを繰り返しました。

こんなことをしていると、次々上がる花火を撮るタイミングを逃してしまう。元も子も無い。もう大失敗です。結局、第1部の一番良い花火を逃してしまった。

高く上がった花火を撮るには、当たり前のことですが、臨機応変にレンズを上向きに直しておかないと駄目です。観客や海は画面に入りませんが、仕方ありません。

いつまでも高い花火ばかりが続く訳ではない。
これは高い花火の後に低い花火が続いた例。レンズを下方向かつ左方向に向けないと、やはり切れてしまう。おまけに水平が取れていない。それらに気が付かず、10枚以上、失敗写真を量産。

次に、縦構図も横構図も、どちらも花火が画面から外れてしまった例を。
横構図は、上が切れてしまい、縦構図は左が窮屈になっています。どちらも大輪の花火の中心が見えるので、かろうじて許せる範囲だと思います。

この上下2つも同じパターンですね。これは基本的に縦構図が似合うので、上の写真をトリミングすれば救われます。下の写真は直しようがないです。右の空いた箇所に別な花火を合成する位しか修正の方法は無いでしょう。

そんなことは私のプライドが許さない。なんて嘘(ウソ)です。単にフォトレタッチの知識が無いだけの話。「Photoshop Elements 12」の解説本は持っているが、開いたことはない。読む気も起こらない。怠け者ですから。

文章を書くのは苦手なので、普段は吞み付けないビールをあおりながら、無い知恵を絞りながら書いています。元々下戸で、今日は、たまたま貰(もら)い物の缶ビールとつまみがあるので、酒の力を借りて何とかやっつけております。

とにかく、上下左右の画面と花火の上がる位置を、状況が変わる都度、微調整して行く以外に、画面にきれいに花火を収める方法はありません。

この作業を、2台のカメラの両方に臨機応変に行うのは、なかなかに難しい。忙しいですから。ここは縦構図を捨てて、カメラを一台に絞ってやるのが一番良いでしょう。二兎を追う者は一兎をも得ずと申します。

もし、画面の左右が空いたら、後でトリミングするか、別の花火を合成すれば良い。明合成とかいう秘術があるそうですが、簡単だと書いてあるブログを見てもちんぷんかんぷん。この分野が得意な人が居たら助けて下さい。寄らば大樹の陰と申します。

落ちが付いたところで、お開きに致します。酔いも回って、もう何も考えられない。後は寝るだけ。

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