2014年1月18日土曜日

カメラにとって何が一番価値的な選択か?

たくき よしみつ さんの「デジカメ ガバサク談義」を2012年から、ずっと参考にしてカメラを選んで来ました。

そこに書かれているように、アマチュアにとってはフルサイズ一眼レフはオーバースペックで金食い虫。特にレンズがバカ高い。プリントサイズがA4程度までなら、コンデジで十分です。

私のように99%がハガキサイズなら、フルサイズとコンデジの差は見分けが付かないレベルだと思います。

普段持ち歩いていて軽くて便利なのは、Panasonic Lumix DMC-TZ30。重さ212g。片手で長時間持っていても全然疲れない。20倍ズーム。中古は1万2千円程度。ポシェットに入れても場所を取らないコンデジ。(なお、重さは全てストラップ込み)

暗い室内で明るく撮りたいなら、Panasinic Lumix DMC-LX7。F1.4-2.3。光学3.8倍ズーム。重さは320g程度。中古は2万円程度。コンデジとしては、TZ30より一回り大きいサイズ。

ビデオも撮るなら、Panasinic Lumix DMC-FZ200が良い。24倍ズーム、全域F2.8の明るいレンズ。中古は2万5千円程度。電子ビューファインダーも付いているので、一眼レフのような感覚で撮影が出来ます。おまけに液晶画面がバリアングルなので高いところや低いところも自由に写せます。一眼レフのような形ですが、重さも660gと、はるかに軽い。レンズの径が52mmなので、各種フィルターが装着できます。

その後、一眼レフ(※)も中古で買いましたが、重いのとデカくて持ち運ぶのが不便、おまけに交換レンズが高いの三重苦で気軽に撮影するには適さないことに気が付きました。

  ※ APS-C    ニコン D5100
    フルサイズ  キヤノン EOS 5D Mark2

さて、2012年までは、撮像素子(センサー)がAPS-Cのコンパクトなカメラ(ミラーレス)が10万円以上しましたが、2013年に7万円代で買える富士フイルムのX-M1(ダブルレンズキット)が登場。一眼レフ並みの画質で背景のボケも満足出来ます。

これにはファインダーが付いて居ないので、ボディーだけ下取りに出して、X-Pro1のボディーを中古で購入(77,000円)。センサーは同じだが、光学と電子のハイブリッド・ファインダーを備えているのが特徴。一番気に入ったのがシャッター音の心地良さ。単焦点レンズ(※)を付けた時の重さは620g。

  ※ XF18mmF2R(35mm判換算27mm)。レンズフードは角形でカッコ良い。

X-Pro1はブラックのボディーが高級感があって満足しています。マウントアダプターを介して他社のレンズが着けられるのも良いですね。

このXシリーズのカメラには、望遠レンズを付けようとは思いません。それどころか、ズームレンズの必要性も余り感じていません。

ところで、去年、カメラのキタムラ函館美原店で鉄道専門のプロカメラマンにTZ30で撮った写真を見せたところ、「Panasonicの(カメラの)画像は綺麗だね」と言われました。

TZ30で銀ブラの際に撮った写真を同店で全紙サイズでプリントしてもらいましたが、シャープな仕上がりで、コンデジでも、ここまで伸ばせるんだと感心した次第です。

ちなみにPanasonicの上記カメラ3台のレンズは、いずれもLEICA(ライカ)のレンズです。

2014年の抱負は、家族の写真を数多く撮ることですかね。両親が生きて居るうちに遺影に飾れるようなものも写したいと思います。

その際に使うカメラはコンデジで充分です。何よりも活き活きとした表情を捉(とら)えるのに、一眼レフでは大袈裟(おおげさ)だし、使い勝手も悪いので。

そうなると、益々、一眼レフの出番は少なくなります。いわゆる宝の持ち腐れ状態ですが、仕方ありません。これらを必要とする人にプレゼントするのが一番良い選択かも知れません。

次善の選択としては値打ちが下がる前にヤフオクなどで売っぱらってしまうこと。カメラの専門店などに持ち込んでも買い叩かれるだけなので。

以下は余談です。

デジカメ ガバサク談義」の最新記事によると、オリンパスのStylus1 が「これ一台の最終決定打か」と、えらく持ち上げています。たくき さんは、FZ200については名前だけで他社のカメラとの比較はしていません。おそらく、持ち運びするには大き過ぎるというのが購入の対象にならない理由だと思います。

では、ここで両者の比較を試みることにします。

            Stylus1     FZ200
1.有効画素数     1200万画素   1210万画素
2.撮像素子(センサー) 1/1.7型CMOS  1/2.3型高感度MOS
3.ズーム倍率(光学) 10.7倍     24倍
4.焦点距離      28-300mm   25-600mm
5.F値         2.8通し     2.8通し
6.シャッター速度   1/2000-60秒  1/4000-60秒
7.ファインダー  アイレベル式EVF   EVF(電子ビュー)
8.ISO感度      100-12800   100-6400
9.重量        400g      588g
(液晶は両方とも3インチ、Stylus1はチルト式、FZ200はバリアングル)

両者の最終的な優劣を決定するのは、やはりプリントした結果であろうと思います。パソコンのモニターで見ても、どのカメラでも画像が綺麗に見えるから。

ちなみに、LX7 のセンサーサイズは Stylus1 と同じ1/1.7型ですが、有効画素数は 1010万画素。なお「センサーが大きい方が画質が良い」というのが、たくき さんの主張です。但し画素数は少ない方が良いという条件付きで。

ところが、最新のデジカメではセンサーが小さくて高画素でも画質が良いものが出て来ていて、上の条件に当てはまらないモデルも出ているようです。いわゆる画像処理エンジンや絵作りのソフトウェアの性能アップによる画質の向上という結果にも左右されているのでしょうか。

私の好みはファインダーが付いているカメラなので、Stylus1は購入の選択肢に当分入れないつもりです。訂正:Stylus1にも EVF が付いていることをメーカーの紹介サイトで確認しました。とりあえず購入は保留にします。

たくき さんの良いところは自腹でカメラを買ってレポートしてくれる犠牲的精神。おかげで、ソニーのNEXシリーズの欠陥(AFを迷う、紫色が正しく出ない等)が明らかになったため、無駄な買い物を省くことが出来ました。

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