マルク・アムーシン著『ストルガツキー兄弟 — 作品の概説』
(出版社 Beseder Ltd, 1996)
をヤフオクで見つけて落札、届いたのが 2020/1/28(火)。
ロシア語の原書なので、研究社露和辞典で全ての単語を引いています。
文法の参考書は次の本。
永村純一『改訂 科学技術者のためのロシア語入門』学献社 1992
これらの書影は巻末に置きます。
前回は本の裏表紙の「紹介文」5行を訳しました。
何分、50年振りにロシア語の本に巡り合ったため、文法の基礎から
振り返って、たった5行に4時間も掛かりました。
名詞・形容詞の格変化はまだ易しい方で、能動形動詞過去に至っては
文法書のどこに書いてあるかを探すのに時間が掛かった次第です。
さて、今回は目次(10行)に取り掛かりました。名詞・形容詞・前置詞のみ。
調べる単語が少ないため、1時間で訳が終わりました。
画像が小さいので、1ページを2分割して示します。
筆記具は万年筆2本とシャーペン。誤字は修正テープと消しゴムを使用。
太字はラミー のLAMY2000<BB>、本文はKAWECO(カヴェコ)の
クラシック スポーツ<M>。訳と注釈はuniのクルトガ 0.5に2Bの芯で。
ロシア語の原書では、目次が巻末(P.187)に置いてあるんですね。
目次の内容は次のとおり。
著者の序文
第1章 時間と空間
第2章 ストルガツキー兄弟の世界の中のSF(Science Fiction)
第3章 ストルガツキー兄弟の作風
付録 火星のユダヤ人またはペテルブルクのユダヤ人たち
(ストルガツキー兄弟の作品の中のユダヤ人のテーマ)
注
ロシア人と思っていたストルガツキー兄弟の著作に、なぜユダヤ人が出て来るのか?
本文を読んでいないので、良く分かりません。
ところで、本書の表紙を開けて、扉を見ると、一番下にこんな記述が。
Иерусалим 1996
イェルサリムと読めます。ロシア語表記のエルサレムのことです。
パレスチナの中心都市で、2017年末にトランプ大統領が、ここを
イスラエルの首都と勝手に言い出した所です。
ここから推測ですが、この本の著者はイスラエル人で、ユダヤ人をテーマとする
学者なのかも知れません。扉の次の2ページ目に次の表記がありました。
P.O.B. 3233 Jerusalem
91030 Israel
Beseder社はイスラエルの出版社であることが分かりました。
ちなみに ISBN 965-7031-06-0 という国際標準図書番号が付いています。
現在のこの番号は13桁ですが、2006年までは計10桁だったとのこと。
本書の出版年は1996年でしたね。
次回は、いよいよ著者の序文(2ページ)に入って行こうと思います。
6つの段落があり、一番短い段落で5行、33語。長いのでは第1段落で
13行、先の倍以上の語数があります。
第1段落で知っている単語はストルガツキー兄弟を除けば、
Книги советской этой журналы くらいなもので、全体の9割は
未知のものばかり。
当分は研究社露和辞典を引きまくって、調べた単語は辞書の
該当部分に赤線を引くことにしよう。
科学技術系の単語なら、たいてい意味は一意的に定まるのだが
文学表現は意味を確定するのが困難なことが予想される。
それはそうと、ストルガツキー兄弟の作品にユダヤ人が出て来るとは
びっくりしました。
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