2020年2月7日金曜日

目次 「ストルガツキー兄弟」

マルク・アムーシン著『ストルガツキー兄弟 — 作品の概説』
(出版社 Beseder Ltd, 1996)
をヤフオクで見つけて落札、届いたのが 2020/1/28(火)。
ロシア語の原書なので、研究社露和辞典で全ての単語を引いています。

文法の参考書は次の本。
 永村純一『改訂 科学技術者のためのロシア語入門』学献社 1992

これらの書影は巻末に置きます。

前回は本の裏表紙の「紹介文」5行を訳しました。
何分、50年振りにロシア語の本に巡り合ったため、文法の基礎から
振り返って、たった5行に4時間も掛かりました。

名詞・形容詞の格変化はまだ易しい方で、能動形動詞過去に至っては
文法書のどこに書いてあるかを探すのに時間が掛かった次第です。

さて、今回は目次(10行)に取り掛かりました。名詞・形容詞・前置詞のみ。
調べる単語が少ないため、1時間で訳が終わりました。


画像が小さいので、1ページを2分割して示します。
筆記具は万年筆2本とシャーペン。誤字は修正テープと消しゴムを使用。
太字はラミー のLAMY2000<BB>、本文はKAWECO(カヴェコ)の
クラシック スポーツ<M>。訳と注釈はuniのクルトガ 0.5に2Bの芯で。


ロシア語の原書では、目次が巻末(P.187)に置いてあるんですね。

目次の内容は次のとおり。

著者の序文
第1章 時間と空間
第2章 ストルガツキー兄弟の世界の中のSF(Science Fiction)
第3章 ストルガツキー兄弟の作風
付録 火星のユダヤ人またはペテルブルクのユダヤ人たち
 (ストルガツキー兄弟の作品の中のユダヤ人のテーマ)



ロシア人と思っていたストルガツキー兄弟の著作に、なぜユダヤ人が出て来るのか?
本文を読んでいないので、良く分かりません。

ところで、本書の表紙を開けて、扉を見ると、一番下にこんな記述が。
 Иерусалим 1996
イェルサリムと読めます。ロシア語表記のエルサレムのことです。
パレスチナの中心都市で、2017年末にトランプ大統領が、ここを
イスラエルの首都と勝手に言い出した所です。

ここから推測ですが、この本の著者はイスラエル人で、ユダヤ人をテーマとする
学者なのかも知れません。扉の次の2ページ目に次の表記がありました。
 P.O.B. 3233 Jerusalem
 91030 Israel

Beseder社はイスラエルの出版社であることが分かりました。
ちなみに ISBN 965-7031-06-0 という国際標準図書番号が付いています。
現在のこの番号は13桁ですが、2006年までは計10桁だったとのこと。
本書の出版年は1996年でしたね。

次回は、いよいよ著者の序文(2ページ)に入って行こうと思います。
6つの段落があり、一番短い段落で5行、33語。長いのでは第1段落で
13行、先の倍以上の語数があります。

第1段落で知っている単語はストルガツキー兄弟を除けば、
Книги советской этой журналы くらいなもので、全体の9割は
未知のものばかり。

当分は研究社露和辞典を引きまくって、調べた単語は辞書の
該当部分に赤線を引くことにしよう。

科学技術系の単語なら、たいてい意味は一意的に定まるのだが
文学表現は意味を確定するのが困難なことが予想される。

それはそうと、ストルガツキー兄弟の作品にユダヤ人が出て来るとは
びっくりしました。



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