2012年3月3日土曜日

フランス語をラジオで学んだ日々――その1

私のフランス語体験は耳から入りました!

昭和45年(1970年)、私が函館西高校の3年生の時、
NHKラジオ第一で毎週日曜日の午後3時に次の番組を聞くのを
楽しみにしていました。

 蘆原英了『午後のシャンソン』(テーマ曲はここ


当時流行っていたのはビートルズやローリング・ストーンズなど。
(毎年、冬になるとアダモの「雪は降る」がラジオから流れていた)


私が好きだったのはフレンチポップのミッシェル・ポルナレフ。
たまたまラジオのスイッチを入れたら、この「午後のシャンソン」で
ポルナレフの「シェリーに口づけ」が流れていました。
当時買ったレコード
それまでは母の影響でクラシック音楽一筋だった私は
新鮮な驚きを覚えました。古くさいシャンソンとは全然違う。

それがきっかけで毎週、この番組を聞くことが習慣となりました。
そのおかげで、シャルル・アズナブール(「イザベル」)や
シルビー・バルタン(「アイドルを探せ」)の歌うシャンソンに
親しみを覚えた次第。
10年ほど前に買ったCD

当時買ったレコードは「イベット・ジロー・スーパー・デラックス」。
函館駅前の「おおもり楽器」で見つけたものです。

そうそう、忘れてはならないのがフランスのミュージカル
「ロシュフォールの恋人たち」。その中の数曲が「午後のシャンソン」で
流れて来たのには衝撃を受けました。その日はこの映画の特集だった?

大袈裟(おおげさ)ですが、そのメロディが命に刻まれたとでも申しましょうか。
この時からフランス語を全身を耳にして聴く習慣が生まれました。
音楽はミッシェル・ルグラン
上はCDですが、映画のDVDも買いました(画像は省略)。

数年前に函館のシネマ・アイリスでこの「ロシュフォールの恋人たち」が
リバイバルで上映された時には家内と二人で見に行きました。

この映画とアズナブールが「ET POURTANT(思い出の瞳)」を歌っている
映画がNHKのBS-2で放送された時は驚喜してビデオに録画しました。
20年くらい前のことだったかと思います。

さて、高校生で受験勉強をしなければならない時期だったので、
大学に合格したらフランス語を勉強して、シャンソンを原語で
歌ってみたいという目標を定めたのが、今まで生きて来て
初めて自分で決めた決意だったのです。(続く)

以下は余談です。

一つ下の弟が当時見つけて買ったドイツの女性歌手
カーチャ・エプシュタインのレコードは今でも持っています。
アルバムの最後の曲は日本語で歌っています。大好きです。
以下は、5年ほど前にドイツのアマゾンから買ったCD。
現役で今でも活躍しているようですね。

タラコ唇の横のホクロが色っぽい

※参考 「芦原英了の略歴を知りたい。


「午後のシャンソン」で知った歌手の名前など。
ジョルジュ・ブラッサンス、ピエール・バルー、ジョー・ダッサン、レオ・フェレ。
ジュリエット・グレコ、コラ・ヴォケール、バルバラ、エディット・ピアフ、ダリダ、
ミレイユ・マチュー(のどひこのRの発音が独特な響き)。
当時ヒットした映画「シェルブールの雨傘」(ミッシェル・ルグラン)。


ついでに、中学生の時にNHK-FMで聞いて以来20年探し続けた曲。
ジョニー・マティス「IT'S NOT FOR ME TO SAY」


レオナルド・ディカプリオと渡辺謙が出演した映画「インセプション」
流れた曲がフランスを代表する歌手エディット・ピアフの歌う
「水に流して Non, je ne regrette rien」ですね。


直訳すると「いいえ、私は決して後悔しない」。

伴奏の「ダンダ、ダンダ、ダンダ、ダンダ」ってのが耳に付いて離れない。この映画にピッタリだ。

2 件のコメント:

  1. 午後のシャンソン懐かしいですね❗
    蘆原英了さんの語り口が良かったです。
    シャルル.アズナブ-ルのファンで来日コンサートにも行きました。ラ.ボェ-ムが心に残ります

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  2.  僕は高校生の頃、毎週「午後のシャンソン」を聴いていました。ダミアの「暗い日曜日」、ニコレッタの「過ぎ去りし恋」、ジャック・ブレル「行かないで」など、辛く悲しい曲に心打たれていました。C'est la vie q'on ne peut rien changer, Nous sommes aujourd'hui deux etrangers. (スペル自信ない)人生はやり直せないから、今日の私たちは他人同士ね。映画『シェルブールの雨傘』のラストシーンを思い出させるこの歌を、金子由香利さんも「再会」という曲名で歌っていましたね。

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