2013年10月23日水曜日

私のカメラ歴一年を振り返って

富士フイルム初のミラーレス一眼カメラ X-Pro1 が発売されたのが、去年(2012年)の2月のこと。私が一眼レフカメラを意識し始めたのが、同月に日本経済新聞に掲載されたミラーレス一眼カメラ最新3機種の紹介記事を見てからです。

その記事で取り上げられたのは、富士のX-Pro1 、ニコンの Nikon 1 V1、ソニーのNEX-7 だったように思います。一番安いのがニコンで、それ以外は10万円以上で手が出ませんでした。

そのV1でもまだ高いので、同時発売で下位のNikon 1 J1のダブルズームキットに決めて、買ったのが4月末頃。J1はファインダー無しで、日差しが液晶に当たると画面が真っ白で見えないので、次に ファインダー付きのV1を購入。しかし、いずれもボケの度合いが弱く残念な結果に。

次に本格的な一眼レフを始めたのは同年の5月。その際に参考にしたサイトが、たくき よしみつ さんの「ガバサク流デジタルカメラ談義」。このガバサク談義では APS-Cセンサー搭載の一眼レフカメラ、中でもニコンのD5100などを勧めていたので、それを信じて同機種とタムロンのズボラレンズ(15倍ズーム)を購入しました。

これは写りが良いものの、旅の際に手軽に持ち出すには大き過ぎます。それに対して、ミラーレスは小さいがボケが弱い。X-Pro1は小さくてボケも画質も良いが、値段が高い。仕方なく、コンデジを数台買ったりしました。

父の実家にキヤノンのフィルムカメラとレンズが沢山あり、そのレンズ資産を生かすためにフルサイズ一眼レフカメラを買ってはと、知人に勧められてキヤノン EOS 5D Mark 2を11月に買いました。その後、それ用のデジタルレンズを数本買い足して現在に至ります。

途中省略して、今月中旬にめでたく、 FUJIFILM X-M1 ダブルレンズキットを購入。これは APS-Cのミラーレス機でセンサーもX-Pro1と同じ、画質も同じ。値段も安い。旅行にもってこいの機種。

ここで、前項の最後にプロから言われたことに繋がります。私はプロを目指している訳でもないし、そんな才能もセンスもない。カメラを上手に扱いたいとか、うまい写真が撮りたいという願望もない。上達するための努力をするのもイヤ。

出来るなら、キレイに写るカメラを買って、機械の力を借りて、そこそこ見られる写真が撮れれば良い、程度にと思っています。それなのに、プロの人は一本20万円もする単焦点レンズを買って、父親の遺影写真を撮れば、などと言うのです。

そりゃー、高い一眼レフカメラに高いレンズを付ければ誰だって良い写真が撮れるでしょうよ。しかし写真屋で撮ってもらえば、一万円も出せば最高の写真が出来ます。

自分で機材を買って居たんでは、なんぼなんでも、コストパフォーマンスが掛かり過ぎる。他人に買えというのは簡単ですが、そんなに金持ちでもない私に強制されても困る。勝手なことを言う人だなと思った次第。

おまけに綺麗な写真を印刷するためには、エプソンの高いプリンターが最高だ、とかいうのですが、カメラのキタムラの数百万の印刷機だって、結構綺麗な写真が出てくるし値段も安い。

孔子も論語でこう言っています。
子曰く、鶏を割(さ)くに焉(いずく)んぞ牛刀を用いん。

良く知られているので、意味は解説しなくても良いでしょう。

結局、他人の勝手な意見に左右されず、自分で良いと思ったカメラを買って、好きなところに持って行って、他人の迷惑にならない範囲で、自由に写真を撮るのが良いと思っています。

10台以上買ったカメラは大半を息子や知人にプレゼントしています。それらが有効利用されれば本望です。

2 件のコメント:

  1. ビル壁面いっぱいに引き延ばす広告写真を撮るなら別ですが、35ミリフルサイズで高級単焦点レンズを使う利点が投資に見合うほどあるか疑問ですね。
    暗いレンズでもISO感度を上げることで済ませることができますし、逆に明るいレンズではNDフィルターを付けなければ撮れないシーンがあります。

    また、微細なブレが気になると、ちょっとした撮影でも三脚を立ててと、益々重量が増していきます。
    元々35ミリはライカがシネマフイルムを転用した時の古い規格で、デジカメの画像センサーが35ミリでなければならない理由にはなりませんね。

    軽くて安価なAPS-Cの機動性は捨てがたく、先日は雨の中で水浸しになって使いましたが、いくら防滴性能があろうとフルサイズで高価なレンズなら撮影しなかったことでしょう。

    もっとも、機能満載のデジカメの操作を覚えるのが大変ですね。

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    1. 誠におっしゃる通りです。昨日、本屋で立ち読みしたカメラ雑誌にも似たような話がありました。

      月刊カメラマン2013年11月号/モーターマガジン社
       ・開発者出てこいっ! 田中希美男
         「フルサイズ判幻想に思うこと」

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