2013年10月23日水曜日

一番役に立ったカメラ

今年(2013年)の1月のことですが、90歳を越えた方(Kさんとします)が旅行先のタイで不慮の事故で亡くなりました。私が7年前からボランティアでパソコンや iPad のSkype などを教えていて、奥様もご一緒して私の車で函館近隣の温泉に行ったり、秋は紅葉を楽しんだりと親しくお付き合いをして居ました。

遺体が函館に飛行機で戻って来て数日後に、何も聞かされていない私は、Kさん宅に電話を掛けて初めて死亡の事実を聞かされて、それから3日間、涙が止まりませんでした。

数日後に、Kさんの遺体が火葬にされると聞き、さて私に何が出来るかと考えて、そうだ火葬から告別式までの模様を遺族に代わって写真を撮って記録に残すことだ、と決心しました。

そして、葬祭場での遺族だけの仮通夜での僧侶の読経に続き、函館山の中腹にある通称「焼き場」(火葬場)に行くバスに一緒に乗って、遺体のお骨拾い、その夜のお通夜、翌日の告別式までの2日間、一部始終をカメラに収めました。

その際に撮影に使った機材は次のとおりです。

パナソニック Lumix DMC-FZ200 24倍ズーム 全域F2.8

重量が600g足らずで、これで通夜の時の喪主挨拶(あいさつ)や、翌日の告別式でのお孫さんのお別れの言葉などの場面のビデオも撮りました。

葬儀の一日目が終わった後、徹夜で撮影した写真を自宅のパソコンに転送し、その中から5百枚を選んで「カメラのキタムラ」のネット現像の依頼をしました。翌日の朝にキタムラの函館白鳥店に行って、出来上がった写真をアルバムに一人で入れて、2時間掛けて取りあえず5セット(30冊)作りました。(親戚の分までと思い複数作成)

それを持って昼前に告別式の会場に行き、喪主に渡しました。午後の告別式にも出席し、
写真とビデオの撮影後、また徹夜で、前日と同様にネット現像の依頼をし、パソコンを使ってビデオ映像をDVDに焼いて10枚作成。

翌日の朝、キタムラで写真を受け取り、アルバムを作ってKさんのお宅に届けました。
撮影した写真の枚数は全部で数千枚、現像枚数は1000枚です。費用の約3万円は自前です。この7年間お付き合いして楽しい時間を過ごさせてもらったお礼として。

なんだかんだで、数十時間掛けて、何とか写真のアルバムやビデオのDVDを、夢中でやり遂げることが出来ました。写真に関しては全くの素人でしたが、約半年の一眼レフ撮影の経験が役に立ちました。還暦の初挑戦。

あれと同じことを今やれと言われても、到底出来ないと思います。報酬として10万円も出すと言われたら別ですが(笑)。

結論ですが、今回撮影に使用したカメラ FZ200は軽くて画質も良く、ビデオの音質も上々。長時間構えてファインダーを覗いても全然疲れませんでした。冠婚葬祭の撮影には持って来いの機動力抜群の傑作カメラだと思います。

これが重量1kgを超えるフルサイズの一眼レフなどを使ったとしたら、重いは、ファイルサイズはデカいはで、やる気を無くしたことでしょう。

まあ、何にせよ、芸は身を助く、ということでカメラをやって良かったと思っています。




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