2018年4月11日水曜日

ガラスペンで書写

ブツ(物)撮り用のセットを用意して、主に万年筆を撮っています。
今日はカメラ等の機材を前(富士フイルム X-T1)とは変えてみました。

カメラ:キヤノン EOS6D
レンズ:タムロン AF90mm F/2.8 Di MACRO 272E

タムロンの90mmマクロレンズは何世代も出ていて、
これは2代目かな。手振れ補正は付いて居ません。

三脚を立てて、ピントはMFで撮影するので、最新式の
レンズは必要ありません。ブツ撮りには、これで十分です。



さて、タムロンのマクロレンズですが、今回の被写体であるガラスペンから
1mほど離れた位置から撮影しています。

価格ドットコムのスペック情報を今見たら、最短撮影距離は29cmでした。
ということは、もっと寄れたんですね。

1mの距離でペンの全体を撮ると、こんな感じです。
赤いグリップを後から付けています。
この写真をトリミングしてみます。

今度は横置きで。
こちらもトリミングします。
持つところは薄いピンク色をしています。
ペン先側は螺旋(らせん)のように渦を巻いていて、毛細管現象で
インクを吸い上げる仕組みになっています。

しかし、持つ所まで螺旋にする必要は全然ないのに。デコボコだ。
これだと返って持ちづらいので、ボールペンから赤いグリップを
外して、半分に切ったものを、このガラスペンにも付けています。

では、いよいよ書く準備をします。まずは用紙とインクから。
30年前の200字詰めのコクヨの原稿用紙。紙の色が黄変しています。
(まるでクリーム色みたい。まぶしくなくて、目に良い)

インキは Pilot の万年筆用「色彩雫(いろしずく)」シリーズの
山葡萄(やまぶどう)。

日経新聞のコラム「遊遊漢字学」(阿辻哲次=漢字学者)の
『「食指」の恨みはおそろしい』(約900字)を写します。
所要時間は約1時間。

少し書いたらペンを回し、また少し書いたら回すのがコツ。
結果的に200字詰めの原稿用紙5枚に収まりました。

これを読み取るスキャナーには ScanSnap S1500を使用。
フラットベッド型のスキャナーに比べて、読み取りが高速で楽ちん。
用紙をセットしてボタンを押すだけで、自動的に連続して読み取ってくれます。
インクの色に濃淡がある。太さも最初は太くて後になる程、細くなる。
いつもより多めに回さないとダメかも。



一回、原稿用紙にペン先を漬けて、200字1枚は軽く書ける。だが、
うーーん、折角グリップを付けたのに、まだ持ちづらい。

スポンジのようなグリップなので、螺旋の段差を解消するには
柔らか過ぎた。長さも足りなかった。残念。

ちなみに、『春秋左氏伝』は岩波文庫から上中下の3巻が出ている。
家の車庫に本棚が10台あって、文庫の棚を見たら、中巻だけがあった。
小倉芳彦約。1989年2月19日 第1刷発行、定価700円。
この本は平成元年に出版された。今から約30年前。

残念ながら、この逸話は「宣公四年」の巻に出ているらしい。
中巻の目次には「成公」と「襄公(じょうこう)」とだけ出ている。



0 件のコメント:

コメントを投稿