(株)石田文具は函館市のお隣・北斗市にある老舗文具店(道南最大)。
恒例のPilot ペンクリニックが2018年10月27日(土)28日(日)に開催中。
昨日27日に行って参りました。初日の開催時間は午前10時~午後6時まで。
2日目は午前10時~午後5時までです。
ペンドクターは両日ともPilot の土田真之氏。
一人2本まで無料で万年筆の調整をして戴けます。
私は午前・午後の2回、2本ずつ調整を受けました。
午前は5人目(11時頃)、午後は28人目(15時頃)。
順番を待つ間に「万年筆 筆記測定」を受けた結果が次の画像です。
これと去年の分を比較してみます。
筆記角度が55度から50度へと、やや寝かせて持つように変わりました。
筆圧は平均137から101へと、弱くなっています。
元々万年筆は力を入れずに筆記できるように出来ています。
それを意識して持つことに慣れた結果だと思います。
もう一つのデータを示します。
このZ型に合うペン先はF細字、SF細字・軟、SFM中細・軟、SM中字・軟。
この型は去年と同じですね。
さて、ペンドクター土田真之氏の調整中の写真は、万年筆等の専門誌
「趣味の文具箱」vol.46(2018年6月20日発行)木世(エイ)出版社
特集 万年筆使いの流儀
「調整職人8人に聞く」p.54 に出ています。
午前にペンクリニックで土田氏に調整を受けた万年筆は次の2本。
1.Pilot エラボー ライトブルー軸<SE>極細 14金ペン先
2.Dallaiti(ダライッティ)ターコイズブルーマーブル軸<F>スティールペン先
次の写真の上から順に2本です。
調整内容は次のとおり。
1はインクの出を多くする。ペン習字ペンよりインクフローが少ないので。
ノコ刃を薄く削った自作の工具で、切り割りを広げていく。
調整後にインクを変えています。純正のブラックから同ブルーブラックへ。
字幅は変わらないが、インクフローが良くなりました。
ちなみにエラボーの中字と太字はヌルヌル感が激しく、インク出過ぎ。
これの細字は持っていないが、インクフローに興味がある。
2のダライッティはインクの出を多くするのとザラツキ無しに。
ラッピングフィルム、エメリーペーパーにペンポイントを
こすり付けてざらつきを取る。
新品で買った時はインクフローが悪く、書くとガリガリしていて、がっかり。
ダライッティ社の万年筆の情報は下記のムックのp.69に出ています。
『使える!ブランド筆記具大図鑑』2016年11月1日発行 玄光社
2000年にイタリア中部で生まれたブランド。
午後は次の2本。上の写真の上から3番目と4番目。
3.DELTA ドルチェビータ パピヨン<F> 14金ペン先
4.プラチナ #3776センチュリー ブルゴーニュ<UEF>超極細 14金ペン先
調整内容は次のとおり。
3はザラツキ無しに。2と同様の作業で。
3のドルチェビータ パピヨンは「趣味の文具箱」vol.5(2006/3/30)のp.22に
画像が出ています。2005年に発売。函館蔦屋書店で今年の春に3割引で購入。
デルタ社は2018年2月に廃業。代理店はダイヤモンド社。
4はペン先開き。ペン先を外して指で広げる。
プラチナのペン先は硬いので短時間では残念ながら効果が出なかった。
新品で買ったのだが、実際に書いてみると<EF>より太いと土田氏に言われた。
改善するのは困難なので、このまま使うことにする。
次のキャンペーンも同時開催。
以下は去年(2017年)の情報です。
去年は2人のペンドクターが来られていたんですね。
土田真之氏と鈴木勇氏。当時私は後者の鈴木氏に見てもらいました。
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