直径数ミリの氷の粒があられのように窓に叩きつけられて。
最高気温は18度の予報。
今月(10月)はまだ一度も石油ストーブを焚(た)いていません。
室温は18度。肌寒いので厚着をしました。
(株)石田文具は函館市のお隣・北斗市にある老舗文具店(道南最大)。
恒例のPilot ペンクリニックが2018年10月27日(土)28日(日)に開催。
初日の開催時間は午前10時~午後6時まで。
2日目は午前10時~午後5時までです。
ペンドクターは両日ともPilot の土田真之氏。
一人2本まで無料で万年筆の調整をして戴けます。
土田氏は次の雑誌に調整職人(全部で8人)として登場しています。
「趣味の文具箱」vol.46 木世(エイ)出版社 2018/6/20
さて、2日目の日曜日、午後2時過ぎに会場を訪れました。
ペンクリニックの受付用紙を見ると、私で52人目(昨日からの通算)。
私の一つ前の方の調整が終わるまで、20分ほど待ちました。
この日は次の4本を調整して戴きました。
上から順に
1.プラチナ万年筆 プロシオン ターコイズブルー軸<M> ステンレスペン先
2.パイロット カスタム845 エボナイト漆(うるし)軸<M> 18金ペン先
3.CROSS ボタニカ レッド軸<F> ステンレスペン先
4.ダイソー Rosso Bianco レッド軸<M> ステンレスペン先(中国製)
1のプロシオンは中字です。ネットの「万年筆評価の部屋」では中字が
調整なしで書き味が良いとほめていました(デザインは残念)。
しかし私が函館蔦屋書店で買ったこのペンは感激するほどインクフローは良くない。
そこでインクの出を多くする調整をしてもらいました。具体的にはペン先の
切り割りの間隔を広げる作業。滑(すべ)るような書き味に感激!
インクはプラチナ純正のMIXABLE INKを調合して作ったチョコレート色。
インクはプラチナ純正のMIXABLE INKを調合して作ったチョコレート色。
2の845は筆圧の弱い私が書くと、紙の上でインクの色が薄く見えます。
筆圧を強くすると濃い色になるのですが、それだと疲れます。
1と同様にインクの出を多くする調整に。
これはエボナイト軸に漆(うるし)で仕上げた万年筆。Pilotの
万年筆カタログの先頭に載っています。
これはエボナイト軸に漆(うるし)で仕上げた万年筆。Pilotの
万年筆カタログの先頭に載っています。
3のボタニカは紙の上でペン先が少し引っかかるような感じでした。
そこでザラツキを直す調整を。ラッピングペーパーの上でペンポイントを
こすって整えます。これでザラツキが取れて滑(なめ)らかな書き味に変身。
4はダイソーの500円の見た目が高級?な金属軸の万年筆。
モンブラン149(33g)より重い37g。しかしデザインは良いのに
石垣を削(けず)るようなガキガキした書き味で最低レベル。
こちらもザラツキを直す調整で、引っかかり無しに。
ちなみに新品なのは1だけで、他は中古で購入したもの。
調整してもらったお陰で、これらの万年筆は見違えるように書きやすくなりました。
しかも全部無料で。1年に一度、石田文具で開催される Pilot ペンクリニックに
感謝。ペンドクターの土田さんには大変お世話になりました。
調整終了後、午後3時に次のペンクリニックのお客が来ました。
筆圧測定担当のPilotの職員と雑談をしました。
話が長くなりますので、次の記事に続きます。
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